岡崎体育

初登場! 前代未聞のフェス芸が炸裂

大和平野から来たポップミュージックの刺客=岡崎体育。正午にエリアを埋め尽くしたオーディエンスを相手取り、けたたましいダブステップの中に姿を見せた彼は、まんまと一面ハンズアップ&バウンスの光景を生み出してしまう。威勢良く真ん中でふたつに割ったフロアを「ゆっくり閉じてくださいね。あぶないんで」と笑わせたり、身振りで歌詞を表現しながらの“MUSIC VIDEO”の後には「イエーッ! って言ってるの日本のフェスだけです。今、アメリカで一番流行ってるやつ教えてあげましょうか。Yeeee,Yeah! キレがいいですからね」と批評精神をぶちこんでくる。

“Call on”ではやたら難易度の高いコール&レスポンスやクラップを要求してブーイングの応酬と化したり、“Voice Of Heart”で聴こえてくる錯綜した心の声に「瀬戸内寂聴 feat. m-flo」が混じっていたり。「ここに来てくれてるってことは、バンドより岡崎体育が好きってことでいいですか? イエーッ! って言うな!!」と“FRIENDS”の見事なパペットパフォーマンスを繰り広げた後には、華やかな未音源化曲“We Can Get Over It”でトラックが止まってしまうものの、音無しの盛大なコール&レスポンスでエネルギーを注ぎ込み、機材を蘇らせる。なんだ、この壮大でドラマチックな茶番は。

最後の“Q-DUB”は、フェス空間の異様さを客観視したシュールなアンセムだ。30歳までにさいたまスーパーアリーナでのワンマンを開催すると宣言すると、初登場のCOUNTDOWN JAPANにも巨大な爪痕と笑いの焼け野原を残し、彼は去っていった。(小池宏和)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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