サニーデイ・サービス

バンド史上もっともヤバいサニーデイが!

「健在!」ではなく「今がいちばんヤバいのでは!?」と古くからのファンもそれ以外も驚愕させたニューアルバム『DANCE TO YOU』を8月3日にリリースし、10月から12月にかけてのツアーでは「バンドそのものがヤバいことになっている」ことを各地で見せつけてきた2016年のサニーデイ・サービス。
今日は4枚目『サニーデイ・サービス』の、あまりにも美しいオープニングチューン“baby blue”でスタート。2曲目“I'm a boy”後半の曽我部恵一(vo,g)のギターソロあたりから、ツアーでも見られた「メロウで軽やかな『DANCE TO YOU』をアメリカンハードコアみたいなすさまじいテンションでプレイする」モードに突入、続く“セツナ”後半ではそれがさらに爆発。満員のオーディエンス、サニーデイを初めて観ると思しき人も昔から観てきたと思しき人も含めて、「鬼気迫る」という言葉そのままなステージ上の光景に、思わず言葉を失い固まるが、曲が終わるとハッと我に返ったみたいに大きな拍手と歓声が挙がる。

そして“白い恋人”“青春狂走曲”と、90年代サニーデイの名曲(ってことは90年代日本のロックの名曲)2連発で終了。“青春狂走曲”ではフロアから何本もの腕が突き上げられた。
すんごい時間だった。僕はしょっちゅうサニーデイのライブを観ている方だと思うが、それでもちょっとショックなくらいだった、今日のこのステージは。
曽我部、最後の2曲の間で「ありがとう!」と言ったのと、去り際に「ありがとう、よいお年を。サニーデイ・サービスでした」と言った以外は、一切MCしなかった。たぶん、する必要がなかったんだと思う。(兵庫慎司)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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