Czecho No Republic

悲しみを、美しい宝石へと変えるポップ錬金術師

COSMO STAGEを多幸感でいっぱいにしたのは、Czecho No Republic。ステージに登場した5人──武井優心(Vo/Ba)、砂川一黄(Gt)、八木類(Gt/Cho/Syn)、タカハシマイ(Cho/Syn/Per)、山崎正太郎(Dr)は、1曲目 “Amazing Parade”で勢いよく、チェコワールドのど真ん中へ観客を連れていった。明るく、全力疾走で、悲しみや痛みをビュンビュンと飛ばしていくサウンドが、頼もしい。この空間にきたら最後、踊るか、歌うか、その両方か、だ。

「5年連続出させてもらって、光栄に思います。数あるステージからここを選んでくれたってことは、心の底からハッピーになりたかったんでしょ? 任せてください!」(武井)。その言葉を証明するかのように、“No Way”で心拍数を上昇させて、ポップな高速チューン“Festival”で、ワクワクも上昇させる。タカハシマイもギターを手にキュートなハイトーンを響かせ、八木はキラッキラのシンセサウンドで、曲をデコレーションする。曲によって、メンバーが色々な楽器を担当し表現するチェコ。そうやって曲の細部、世界観の細部まで丹念に磨き、美しくファンタジックに飾り付け、聴き手をフレンドリーに招き入れてくれるのだ。ロマンティックな“Firework”はその真骨頂である。

「夏のロッキンで声が出なくて悔しい思いをして、もう呼んでくれないかなと思ったんですけど。たくさんのお客さんの前で元気な姿を見せられて嬉しい」と武井。そして「来年につながる気持ちで、1曲いきたい。みんなの声を聞かせてください」と “Forever Dreaming”で会場一体となった大合唱を巻き起こした。5人の笑顔と、高く掲げられた無数の腕、笑顔が広がったフロアの美しい光景が、ライブのすべてを物語った。(吉羽さおり)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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