フレデリック

熱狂渦巻くオンリーワンのダンス空間

リハで“愛の迷惑”を演奏したあと、「誰よりもオンリーワンなバンドとして君臨しますので、このあとよろしく!」と、三原健司(Vo./Gt.)が宣言したフレデリックの本番は“オワラセナイト”からスタート。「ギャラクシー、踊ろうぜ!」。健司の煽りに、満員のオーディエンスが波打つように一斉に踊り出した。そのままノンストップで繋いだ“KITAKU BEATS”。三原康司(Ba./Cho.)のベースも、赤頭隆児(Gt.)のギターも、お客さんを根こそぎ踊らせるというバンドの至上命題のために研ぎ澄まされていく。

ひたすら同じフレーズを繰り返すフレデリック節が炸裂した“リリリピート”など、最新アルバム『フレデリズム』の楽曲を経て、「あなたたち、ひとりひとりに質問があります。踊ってない夜は気に入らないですか?」と問いかけて突入した“オドループ”が凄まじかった。《カスタネットがほらたんたん》のフレーズで、ハンドクラップがビシッと決まると、健司は「最高!」と笑みを漏らす。「俺はこの曲をEARTH STAGEに持っていきたいと思ってる。そのためには、あんたらの歌声が必要やと思ってる!」。そんな野心に満ちた宣言で、盛大なシンガロングを巻き起こすと、そのままラストの“オンリーワンダー”。「あんたらのオンリーワン、全部かっさらって帰っていいですか!?」。健司の叫びに、オーディエンスが全力のダンスで応えるライブが終わるころ、フロアはむせるような熱気に包まれていた。

ようやくメンバーが自分たちの個性をオンリーワンの武器だと認められた躍進の2016年を経て、ここからのフレデリックは本当に怖い存在になりそうだ。(秦理絵)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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