SPECIAL OTHERS

どこまでもリアルでどこまでも魔法のような音

まずいつものように、4人で軽く音を出してサウンドチェック。つまりまだ曲になっていないのに、その段階でステージエリアの外にいる人も「あ、SPECIAL OTHERSだ」とわかるようなこの音色の記名性はすごい、といつも思う。鍵盤がこの音でギターがこの音でベースがこの響きでドラムがこの鳴りでそれらが重なってる、ならスペアザ、という。

しばし互いの音、自分の音を確かめてから、スッと1曲目“IDOL”に入っていく。いきなり音のダイナミズムがバキッと上がる。そして、曲が進むにつれて、それがどんどん増していく。この時間にここGALAXY STAGEでその音を聴いていると、アタマん中をあらぬところへとばされそうで、とても危ない……いや、違う。太陽の下で観た時も、雨降る野外フェスで観た時も、同じように「ヤバい、とばされそうだ」と思った、そういえば。“PB”“BEN”で、そのドープな気持ちよさ、さらにじわじわ加速していく。

宮原 "TOYIN" 良太(Ds&Perc)が芹澤 "REMI" 優真(Key)に「話がわかりにくい」とツッコミ入れたり、「いいじゃん、ロックってそういうもんじゃん!」という芹澤の反撃に「っていうかロックでもないし」と正論で返したりするMCを聞いて笑っていたら、「ソデのスタッフがこうやってる(「まけ」のジェスチャー)」と、あわててシメのあいさつ、ラストの“Uncle John”へ。

ほかで聴いたことないのに懐かしい、何ひとつ奇をてらっていないのにどこのジャンルにも入らない、まさにSPECIAL OTHERSとしか言いようのない音が広がり、サビでは芹澤&宮原が美しいハモリを聴かせ、終了。(兵庫慎司)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

12/31のほかのライブレポート

  • HY
    GALAXY STAGE 28:10

    幕張を爽やかに照らしたロックの初日の出

  • DJライブキッズあるある中の人
    ASTRO ARENA 28:00

    DJライブキッズあるある中の人

  • banvox
    ASTRO ARENA 27:10

    banvox

  • Rhythmic Toy World
    MOON STAGE 28:15

    限界を超えた先にある共闘の絆

  • LACCO TOWER
    MOON STAGE 27:15

    過激に激情を燃やす、遅れてきたルーキー

  • 12/31のほかのエリアレポート

      CDJ16/17は終わらない! ボードにメッセージを描いているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! ボードにメッセージを描いているあなたが写っているかもしれない

      みんなで思いっきりジャンプした4日間。18万通りのカウントダウン・ジャパンも終わらない!

      みんなで思いっきりジャンプした4日間。18万通りのカウントダウン・ジャパンも終わらない!

      CDJ16/17は終わらない! 仮装しているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! 仮装しているあなたが写っているかもしれない

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.2

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.2

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.1

      CDJ16/17は終わらない! あなたが写っているかもしれない未公開写真Part.1