黒猫チェルシー

年忘れ、黒猫ファミリーR&Rショー

この日の黒猫チェルシーのステージは、2016年を締めくくるスペシャル編成のライブとなった。「今日は思い切りぶちかますけど、ついてこれますか!」というフロントマン渡辺大知(Vo)の声で呼び込まれたのは、6月にリリースされたシングル『青のララバイ』収録曲で共演したオレスカホーンズ──HAYAMI(Trombone)、SAKI(Trumpet)、ADD(Saxophone)の3人。「年末だけど、真夏の情熱たぎるダンスナンバーをやりたいと思います」(渡辺)と、“情熱のDancin'”で幕を開けた。岡本啓佑(Dr)と宮田 岳(B)によるファットなビートに、ファンキーなブラスが絡み、1曲目からド派手。観客のシンガロングと、澤 竜次(G)のワイルドなギターが重なり、またホーンズ3人のソロも展開して、最高に賑やかでハッピーだ。そして続く曲、“抱きしめさせて”では、渡辺とドラマでバンドメンバー役として共演したチャラン・ポ・ランタンのもも(唄)が登場し、パワフルでコケティッシュなももの歌と渡辺の歌で、ステージをさらに華やかに盛り上げる。

ゲストを交えキャッチーな面を見せたかと思うと、60年代、70年代の洋邦のロックンロール遺伝子を純粋培養したようなサイケなアンサンブルを聴かせる。2017年リリースのニューアルバムからの新曲 “LIFE IS A MIRACLE”はその真骨頂。爆烈なギタープレイで魅せる澤とクールな佇まいでエッジーなベースを弾く宮田が好対照な “青のララバイ”も、グッと深く刺さる仕上がりだ。

再びオレスカホーンズの3人とチャラン・ポ・ランタンのももをステージへと呼び込んだラストは、「この8人で、僕らの200%の感謝の気持ちを込めて」(渡辺)と、 “恋はPEACH PUNK”をぶちかまし、ハレのロックンロールショーを大団円で締めくくった。(吉羽さおり)

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