THE STARBEMS

ここでロックンロールが鳴ってるから、大丈夫だ

COUNTDOWN JAPAN出演は3年ぶりのTHE STARBEMSのライブは、「2016年、駆け抜けようぜ!」という日高央(Vo)の声から、怒涛のハードコアナンバーの連打に次ぐ連打で、フロアは汗にまみれる熱湯状態となった。高地広明(Dr)のマシンガンのようなドラムビートに、菊池篤(Gt)と山下潤一郎(Ba)の超重量級のコーラスが乗って加速を極める“DESTINY”。間髪入れずに“Masterpiece”と“Born To Lose”でアグレッシブに、ストロングスタイルで攻め抜いていく。硬質なアンサンブルと激情ほとばしる歌が、観客のコブシを振るわせる曲だ。

「このMOON STAGEを選んだお前ら超センスいい、って証明するからな」と日高が叫び、”The Crackin'“へ。越川和磨(Gt)の泣きのギターが冴えるパンクロックであり、日高のタフなボーカルにも哀愁の色味が増す。彼らの曲はシンプルだが、そこに音楽人生も感情もすべてぶち込まれている。ヘヴィに、心のど真ん中を撃ち抜く音楽だ。

「ここからエモい曲いっぱい歌うから、2016年の嫌なこと、ここで洗い流していってくれ」(日高)と歌った“Sweet Nothing Blues”では、「誰にでもクソみたいな時はある。でも音楽さえあれば大丈夫。ここでロックンロールが鳴ってるから、大丈夫だ」と語り、シンガロングのボリュームを上げさせた。ラストの“Holdin' On”では、日高のボーカルも極限というべき熱さに。
それぞれキャリアを積んできたメンバーが集まり、今この、1ミリも力を温存せずにエネルギーを出し切るバンドができる。その姿勢は痺れるものがあるし、感動的だ。(吉羽さおり)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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