シナリオアート

宇宙空間を震わせた歓喜のシンフォニー

メジャーデビュー直前のCOUNTDOWN JAPAN 13/14から4年連続出演となるシナリオアートのライブは“ナナヒツジ”で幕を開けた。「イェーイ!」のハットリクミコ(Drum / Vocal)の咆哮と共にカオティックなイントロが炸裂。鬼気迫るツインボーカルを突き刺し、一癖あるアンサンブルを華麗に叩きつける。その勢いにオーディエンスは圧倒されている。間奏で一転、ワルツ調に変わり落ち着く。が、再び歌に戻ると先ほどよりもすさまじく爆発。これはすごい!

「シナリオアートです! COUNTDOWN JAPAN、最後まで楽しんでいこうよろしく!」とハヤシコウスケ(Guitar / Vocal / Programming)が挨拶を挟み、“ホワイトレインコートマン”の弾き語りへ。途中からハットリとヤマシタタカヒサ(Bass / Chorus)も加わり、“アオイコドク”“ウォーキングムーン”と続ける。誰もがみんなほんとは泣いてるってことを知りながら、力強いアンサンブルでオーディエンスを鼓舞し、明るくポップなメロディで勇気付ける。だから涙が出そうになるし、いつの間にか元気になってる。そんなシナリオアートマジックが、フロアに心地いい風を吹かせてゆく。

ほとんどノーMCのまま駆け抜け、ここからは“スペイシー”。このCOSMO STAGEにぴったりの楽曲だ。とてもあたたかなサウンドがまばゆい光のように観客を包み込んだ。「2016年、みんなのおかげでなんとか生きていられました。本当にありがとう! 2017年、シナリオアートがこの曲で世間に勝負していくぜっていう最高の曲ができました。最後にそれをやって帰ります」というハヤシの言葉と共に披露されたのは“ラブマゲドン”。様々な楽器が重なり愛を叫ぶ壮大なシンフォニー、その余韻が、終演後まで会場を震わせていた。(秋摩竜太郎)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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