UNISON SQUARE GARDEN

ロックバンドは、誰にも邪魔できない

さて、本日のGALAXY STAGEを締め括るのはUNISON SQUARE GARDENだ。鈴木貴雄(Drums)の元に視線を集めた3人は、ハイスピードのセッションへ。「MCなし! アンコールなし! 最後まで行きます、よろしく!」と斎藤宏介(Vocal, Guitar)が宣言すると、1曲目“パンデミックサドンデス”に突入だ。ものすごい勢いで鳴らされるバスドラ、身体をぶん回しながら田淵智也(Bass)が這わせる低音、切れ味鋭いボーカル。脳天直下の急展開に思わずむせ返りそうになる。
軽やかな曲調からはみ出すように歓喜が弾けた“mix juiceのいうとおり”、1番まるまる斎藤の弾き語りで届けた“黄昏インザスパイ”、《もちろん共犯関係とはいえ きっと絆なんか無い 期待なんかしないでよ》と投げかける“アトラクションがはじまる(they call it “NO.6”)”――と息つく間もなくセットリストは進むが、いつも通りステージ上の3人が観客を煽ることはない。しかし何にも縛られない彼らの演奏を前に、踊ったり止まったり腕を掲げながら、人々はこの空間を自由に満喫している。そんな光景を前に、思わず感極まってしまった。

全10曲、「楽しかったです、よいお年を!」(斎藤)と彼らがステージを去るまでの間、GALAXY STAGEは最高の遊び場と化した。このバンドの根幹を貫く「自分たちが楽しむ」という姿勢と、だからこそ在り続ける緊張感、バンドを続けるなかで手繰り寄せた絶妙なバランス感覚/関係性。それらが裸の状態で表れるライブという場所でのユニゾンは、やっぱりどうしたってかっこいい。いつだって現在進行形。これこそがUNISON SQUARE GARDENだ。(蜂須賀ちなみ)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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