WHITE ASH | COUNTDOWN JAPAN 16/17 | クイックレポート

ASTRO ARENA 12/28 14:50

6年の歴史に幕を閉じる幕張最後のライブ

先日、何の前触れもなく解散が発表されたWHITE ASHにとって、現時点で残り2本となったライブのうちの1本が、このASTRO ARENAでのライブとなった。持ち時間ギリギリまで使った全7曲。MCはなし。COUNTDOWN JAPAN最後のステージで見せた彼らのライブは、いままでに観たどのライブよりも熱く激しく、全力を賭けたライブだった。

山さん（GUITAR）とのび太（VOCAL & GUITAR）のツインギターが繊細に絡み合い、不穏な3拍子を刻む“Casablanca”からライブがスタート。「準備はいいですか？アストロアリーナ！」という、のび太の力強い問いかけから“Kiddie”へ。イントロの第一音から「これだ！」と膝を打ちたくなるような痺れるロックサウンドが最高だった。日常を全て忘れさせる疾走感も、決して優等生に収まらない邪悪なグルーヴも、ロックバンドの「かっこいい」を身をもって体現するWHITE ASHは、やはり唯一無二の存在だと改めて思う。

ラストナンバーの“Stranger”まで、バンドの全てをその場所に刻むような渾身の演奏で駆け抜けると、「ありがとうございました。WHITE ASHでした」と、深く頭を下げたメンバー。フロアから湧く拍手は長いこと鳴りやまなかった。間もなく、その6年の活動に幕を閉じるWHITE ASH。何者にも媚びず、どんな時にも自分たちがいちばんかっこいいと思う音楽だけを追求し続けた、最高にかっこいいロックバンドがいたことを、私たちは決して忘れない。（秦理絵）