RADWIMPS | COUNTDOWN JAPAN 16/17 | クイックレポート

EARTH STAGE 12/31 23:25

本当に美しかった、新しい年へのバトン

ドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』の公開、映画『君の名は。』の劇伴、ニューアルバム『人間開花』──と、大きなアクションが続いた2016年のRADWIMPSだが、ライブは夏のスピッツのイベントと12/27の大阪RADIO CRAZYと、このCOUNTDOWN JAPANだけ。というわけで紅白から幕張メッセに駆けつけた彼らを待ちかまえる参加者の熱、異様なことになっている。
野田洋次郎(Vocal / Guitar / Piano)が“夢灯籠”を歌い出すと大歓声、“光”では「オイ！」コール、“君と羊と青”で大シンガロング。洋次郎がピアノに向かう“棒人間”ではみんな聴き入る態勢になるも、「おまえらのDADAっ子ぶりを見せてくれ！」と突入した“DADA”でまた熱波がステージを襲い、“AADAAKOODAA”でダンスの渦が広がる。

“おしゃかしゃま”では、間奏で各楽器のバトルが延々とくり広げられ、アウトロで「10！ 9！ 8！」と音を合わせてカウントダウン、「0！」で新しい年に。「じゃあ今年を会心の1年といたしましょう！」と“会心の一撃”が始まると、銀テープと無数の風船が──と、大成功だったが、本人たち的にはプレッシャーだったようで、曲が終わると洋次郎、「無事迎えられてよかったです……ああもうビール飲みてえ！」。次は“前前前世 [original ver.]”！生でこの曲を聴くこの瞬間を心待ちにしていたことが、オーディエンスのリアクションの大きさでわかる。止まらない大歓声と大ハンドクラップと大合唱。“いいんですか？”で陽性のヴァイブスがいっぱいに広がり、続く“トアルハルノヒ”で、このとてつもなく幸福な時間はしめくくられた。（兵庫慎司）