イトヲカシ

愛すべき「人たらし」が贈る、曲がれない歌

次なるアクトは、伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)によるユニット、イトヲカシ。5月に初の全国流通盤をリリース、そして9月にはメジャーデビュー――という充実の1年を締め括るべくCOSMO STAGEにやってきた彼らは、《夢を未来に変えられるのは/誰かじゃなくていまの自分》と歌う“スターダスト”をはじめに届けた。

“堂々巡リ”では熱を増すバンドの演奏を前にオーディエンスが拳を振り上げ、さらにそれに感化されるように伊東もシャウト! 「もう……もう! 気持ちだけ歌おうかと思ってる! どんな気持ちで聴いてくれてるか俺にはわからないけど、全員の気持ちを受けて止めて、お返しするような歌を歌いたい!」(伊東)と熱いMCもあったが、この人たち、思っていたよりもずっと泥臭いし熱血漢だ。聴き手ひとりひとりの胸元へ直に飛び込んでいくことに対して何の躊躇もない。要するにとことん開けているし、だからこそどんどんオーディエンスを巻きこんでしまうわけだが、そういう彼らの姿勢は、どこまでもまっすぐなバラード曲からも同様に読み取れた。積極的な路上ライブ活動を通してファンを増やしてきたというイトヲカシ。こうして実際にライブを観ると、多くの人が彼らに惹かれる理由もよくわかる。

そして「冬じゃん? だけど楽しい曲は年中無休で届けたいと思ってるんだよ!」(伊東)と、ジャンプも手拍子もタオル回しも巻き起こした、美味しいとこ取りのポップソング “Summer Lover”で大団円。「また会いましょう、よいお年を!」(伊東)、「このあとも楽しんでってね、バイバイ!」(宮田)と、ふたりからの暮れのご挨拶はどこまでも爽快に響いたのだった。(蜂須賀ちなみ)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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