ドラマチックアラスカ

つべこべ言わずにロックンロール

波乱万丈の末、昨年10月に現メンバーが集結、12月にはその編成での初音源をリリースしたドラマチックアラスカ。もちろんこのCOUNTDOWN JAPANにこの4人で出演するのは今回が初めてだが、だからこそ「サワヤナギマサタカ(Gt)、タケムラカズキ(Ba)、ニシバタアツシ(Dr)がセッション開始→ヒジカタナオト(Vo,Gt)が登場&お立ち台の上で両手を広げる」というオープニングにもグッとくるものがある。

「あけましておめでとうございます!」と威勢よく挨拶をしたあと、“人間ロック”へ。熱量も濃度も尋常じゃない、気合十分としか言いようのないバンドサウンドのなか、ヒジカタは、メロディラインを度々はみ出しながら叫ぶように歌っていく。「起きてますか、幕張!」と煽り立てながらオーディエンスの毛穴を根こそぎこじ開けたかと思えば、拍子木を合図にドラマチックアラスカ流祭り囃子“ニホンノカブキ”へ。直後の“星になる”ではシンガロングが――と、怒涛の展開だ。

ラストは“TEPPEN”。直前のMCで「新しい形になるからどんなことになるかわからないじゃないですか。でもCOUNTDOWN JAPANは今年も呼んでくれました。そしてたくさんの人が集まってくれました」と語られた感謝の気持ちも、「俺はもっともっといろいろな人の背中を押したいし、あなたたちの生活に密着した、同じ目線で音楽をやっていきたいと思ってます」と語られた野心も、その他喜怒哀楽の感情も、一緒くたにして燃やしながら熱き闘志へと変えてみせた。「また一から始めます。ありがとうございました!」(ヒジカタ)と去り際の言葉も潔し。さあ、反撃の狼煙が上がったところだ。(蜂須賀ちなみ)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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