NICO Touches the Walls

完全燃焼! 悔しさの先にあったのは笑顔だった

昨年の12月31日、EARTH STAGEのトリを飾る予定だったNICO Touches the Walls。しかし、古村大介 (Gt.)の怪我によって、急遽、出演がキャンセルとなったのであった。あれかちょうど1年。光村龍哉 (Vo.&Gt.)、古村、坂倉心悟 (B.)、対馬祥太郎 (Dr.)を出迎えた歓声は、いつにも増して熱いように感じられた。そして、1曲目に届けられたのは“ストラト”。瑞々しいメロディが会場の隅々にまで広がり、お客さんたちは穏やかに身体を揺らす。続いて披露された“バイシクル”と“THE BUNGY”は、メンバーが揃って演奏できる幸福感が、メンバーたちの全身から溢れているように感じられた。

「いやもうね、2年ぶりに帰ってこられてとっても嬉しい! あとの気持ちは今日の曲に全部詰め込みました。最後までよろしく!」、光村のMCを経て“ニワカ雨ニモ負ケズ”“天地ガエシ”“Diver”が次々届けられた後半は、彼らの音楽を受け止めるお客さんの笑顔が眩しかった。「ここにいるみんなに特別に、来年がいい年になるおまじないをかけるね」という言葉を添えて届けられ、素晴らしい大合唱を巻き起こした“マシ・マシ”。曲の終盤で「EARTHに帰ってこられてほんっとに嬉しい! また必ずここでみんなに会いたいです」と言った時の光村の笑顔が素敵だった“手をたたけ”……エンディングを迎えた時に起こった歓声は、とても爽やかだった。最高の空間が生まれていたこのライブは、メンバーにとってもお客さんたちにとって忘れられないものになったのではないだろうか。(田中大)

「ROCKIN'ON JAPAN3月号」(1/30発売)の付録は、このフェスのすべてを詰め込んだ特別別冊。全アクトのセットリスト、ライブ写真を完全網羅!

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