HY | COUNTDOWN JAPAN 16/17 | クイックレポート

幕張を爽やかに照らしたロックの初日の出

新里英之（Vo&Gt）、名嘉俊（Dr）、許田信介（Ba）、仲宗根泉（Key&Vo）、宮里悠平（Gt）がステージに現れると、お客さんたちの間から明るい歓声が上がった。「あけましておめでとう！みんなの2017年、最高の年になるように、全力で行きたいと思います。受け取ってね！」、新里がメンバーを代表してあいさつ。そして“隆福丸”がスタート。穏やかな風が吹いてくるかのようなサウンドが気持ちいい。続いて“AM11:00”。イントロが奏でられるやいなや上がった歓声がすごい。たくさんの人々に愛されている名曲であることを、湧き起った温かい大合唱が鮮やかに示していた。

「新しい年がやってきました。だから新しいHYを見せないといけない」と言って披露された新曲“HAPPY”。失恋して辛い想いをしたお客さんを探して言葉を交わしたあと、仲宗根が情感豊かに歌い上げた“あなた”……などなど、多彩な曲が届けられる毎に一体感の輪はどんどん広がっていた。そして、掲げた腕を振りながら大合唱したお客さんたちの笑顔が、朝日のように輝いた“ホワイトビーチ”で本編は終了。
アンコールで披露されたのは“フェイバリットソング”。沖縄の伝統舞踊カチャーシーを踊りながら盛り上がった人々の胸に、2017年を力強く生きるための頼もしいエネルギーが宿っていくのを感じた。「2017年、素敵になりそうですね。またね！」と言って去っていった彼らを見送った大きな拍手。大自然の中で深呼吸をするかのような清々しさを届けてくれるHYの音楽を、こうして元旦に味わえるのは、本当に素晴らしい体験だった。（田中大）

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