【10リスト】UVERworldはなぜ強くて優しいのか? 男の「拳」と誠の「愛」が伝わる名曲10はこれだ!

【誠の「愛」の5曲】


⑥体温

シングル『儚くも永久のカナシ』のカップリング曲でアルバム未収録ながら、ファンのあいだでは高い人気を誇るラブソング。アコースティックギターのストロークを基調とした温かみのあるサウンドとシンプルに語りかけるようなメロディに乗せて今は隣にいない「君」に向けて歌われる切ない想いは、描写が繊細でリアルな分、胸に迫る。《何もかも見えないからこそ 愛の本質が見えてくるんじゃないか?》というフレーズにはTAKUYA∞にとっての「愛」のひとつの形が透けて見える。

⑦心とココロ

純粋な永遠の愛を歌った力強い一曲。UVERworldのラブソングは数多いが、ここまで実直で優しい楽曲は珍しいのではないかと思う。すぐそばにいる「君」に向けて、本当に話しかけるようにして重ねられる言葉にはちょっと気恥ずかしくなるほどの親密さが宿る。《この世に産まれた日 ずっと僕は 隣に君が居ないと泣いてたんだ》と堂々と歌えるTAKUYA∞は、本気で生きるのと同じように本気で愛せる人なのだなと思う。そういう意味ではバンドに懸ける「情熱」も大切な人に注ぐ「愛」も、彼にとっては同じなのかもしれない。

⑧AWAYOKUBA-斬る

曲名や誠果のサックス、ストリングスが印象的な大迫力のアレンジから受ける印象からは意外なほど、真正面から「愛」について考え続ける楽曲だ。愛とは何か? それを育てることとは? それを失うこととは?……もちろん答えの出ない《究極》の問いを、この曲の主人公は自分自身に投げかけ続ける。そしてその中で導き出されるキーワードが《太陽》だ。哀しみを消し去り、美しい花を見せるために《太陽に手を伸ばす》主人公の姿は、音楽で力強く人生を照らし続けるUVERworldの姿とも重なる。

⑨a LOVELY TONE

TAKUYA∞が友人の結婚式で歌えるようにと作ったこの曲。そういう意味では軽やかなリズムに乗せて《僕と一緒になろうよ》と歌うストレートなプロポーズソングになっているが、そこにも一生をかける強い決意が滲むのがUVERworldらしい。《僕はもう覚悟が出来た 君の居ない未来に未練は無い/誰よりも幸せにするから》――このラストのフレーズが強さを持つのは、そこに嘘がないことを彼ら自身の生き様が証明しているからだ。メッセージの甘さとは裏腹に、どこか絞り出すようなTAKUYA∞の歌声が、そのシリアスな「本気」を物語っている。

⑩SHOUT LOVE

2017年リリースのフルアルバム『TYCOON』のリード曲として発表された“SHOUT LOVE”。スケールの大きなロックサウンドに包まれるようにして絶対的な愛を囁く、至上のラブソングだ。繰り返される「SHOUT LOVE」という言葉は心の声のように響き、アウトロのサックスが2人の「これから」を導く。女性目線でTAKUYA∞を撮ったミュージックビデオもインパクト大だが、こうしたイメージからも伝わってくる少し大人な愛のありかたは、今のUVERworldだからこそ歌える世界でもある。「愛とは何か」を突き詰めるように考えるのではなく、そこにある絶対的な愛を受け止め、受け入れること。《何故こんなに好きになってゆくのかを/隣にいて教えて》と相手に投げかけるラストは、TAKUYA∞の中の変化を象徴していると思う。
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