"答え"探して - flumpool 8th tour「Re:image」横浜公演2日目 〜活動休止前最後のライブ〜

あの日の気持ちを忘れたくないから、こういう形で残させていただけたら、と思う。

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2017年12月3日 日曜日
flumpool 8th tour 2017「Re:image」
神奈川県 パシフィコ横浜・国立大ホール

ひとことで言ってしまうと、このライブはすごかった。

ものすごいライブだった。

終演後に余韻さめやらぬままflumpoolファン仲間で行った夜ご飯の場で、

長らく一緒にflumpoolを応援してきた友人Kにこう尋ねられたのが記憶に新しい。

「ねえ、どうしてflumpoolのライブを観に行き続けるんだと思う?ぱーるるさん的に。」

すごく深い質問だった。

実際ライブに足を運び続けてきたんだからもちろん自分の中に答えはあるはずなんだけど

とっさに言葉にするのは難しく思えた。

うーんなんだろう。

今日のライブで感じたアレかな。

「………から。」

いちばん近い言葉を選んでわたしは答えた。

「…やっぱりみんなそうなんだよなあ」

友人Kは満足そうに頷いて笑っていた。

どうやら正解だったみたい。

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12月3日の横浜公演2日目。

flumpoolのボーカル・山村隆太さんの声に限界がきていた。

当日の不調、といった感じでは表現できなさそうな。これまで全くみたことの無いような様子だった。
大丈夫かしら…と心配しつつも、隆太さんをはじめメンバーが届けてきてくれるものを受け止めるので精一杯だった。

受け止め、返し、の繰り返しであっという間にセトリはすすんでいった。

絞り出すようにうたっていたラストコール。これまで聴いたなかでいちばん響いてきたものがあった。

そんな中さしかかった後半戦。

「こんな声になっちゃったけど、、!」という言葉を隆太さんが曲間に挟むようになった。

そこから会場の空気が変わった。

自らの声について隆太さんは開き直ったのではない。

観客に真っ正面からぶつかってきたのだった。

こちらも熱量あげずにはいられない。会場のボルテージは最高潮となった。

イイじゃない?というタオル回し曲では、私も含め客席にいる誰もが全力でタオルをぶん回していた。

これがライブなんだとひしひしと感じさせられた。

Touchという観客とのシングアロングを盛り込んだ演出がある楽曲で、隆太さんが自分のパートもうたえなくなってしまうという局面があった。

本来沈黙になるはずの隆太さんのパートが、

観客の大合唱でおぎなわれた瞬間。

感動で涙が止まらなくなった。

文字通り自然に。

誰も事前に打ち合わせとかしてなかったでしょう。

とても綺麗なこえだった。

"ああ、隆太さんのこえがでなくなったときは私たちファンがうたえるんだなあ"

その直後のMCで「…やさしすぎるよ。」と涙目になっていた隆太さん。

やさしすぎるのはあなたたちですよ。と思わず返したくなった。

"ファンはバンドをうつす鑑"とはいったものだが、

flumpoolがこれまでくれてきたやさしさをファンが自然にかえしたことで、この奇跡の瞬間は生まれたんじゃなかろうか。

もちろんギターの阪井一生さん、ベースの尼川元気さん、ドラムの小倉誠司さん、サポートの方々も、

パフォーマンス面メンタル面ともにいつも以上に隆太さんを支えていたのがみてわかった。

まさにflumpoolとファンが一緒につくりあげたライブだったに違いない。

とてもflumpoolらしかったというか。

とってもあたたかかった。

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数日後の事務所からの発表。隆太さんは歌唱時機能性発声障害と診断されたという。

実質あのライブが活動休止前最後の公演になってしまった。

いくつか近々予定していた公演も全キャンセルとなった。寂しくないとは言えないけれど、

どうか無理せず、治療やリハビリに専念してほしい。復活のその日まで、笑顔でまた逢えるその日まで、ただ待ち続けようと思う。待っていますね。

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なぜflumpoolのライブにこれまでも、これからも、足を運び続けるんだろう?

「彼らをずっと"みていたい"から。」

2017年12月3日横浜で、改めて再確認したこと。

今までもこれからも、

flumpoolから目が離せない。


この作品は、「音楽文」の2018年1月・月間賞で入賞した兵庫県・ぱーるるさん(24歳)による作品です。


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