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EARTH STAGE13:15

稲穂が揺れた! 音楽と笑いの年貢納め!

EARTH STAGEに稲穂を携えたお客さんが集まってきて、ほら貝の音が聞こえてきたら……レキシの登場だ! 白+金と銀の袴姿という、めでたい衣装でばっちり決めた池田貴史が「初めまして、COUNTDOWN JAPAN! 初めまして、ケビン・コスナーです!」と挨拶すると大きな歓声と笑いが沸き起こる。
「みんな、空を見上げて! 屋根の向こうには夜になると一面のキラキラした……(ここで観客がイエーイ!)イエーイ!じゃねえよ、まだ何も言ってねえよ!」などと初っ端からオーディエンスとの絶妙なコミュニケーションで爆笑させながら、1曲目の“きらきら武士”が始まるとソウルフルなサウンドで更に会場の熱気を上げまくる。今日のバンドメンバーは、健介さん格さん(G/奥田健介 from NONA REEVES )、貝塚太郎(Piano&Cho/磯貝サイモン)、御恩と奉公と正人(B/鈴木正人 from LITTLE CREATURES)、伊藤に行くならヒロブミ(Dr/伊藤大地)と、最高の布陣。池田は「幕張、好き〜武士〜武士〜」と歌詞を変えて歌い、曲の後半ではシンセを弾き倒した。

続いて、ギターのゴキゲンなフレーズが鳴り響き、陽気なロックンロール・サウンドで“姫君Shake!”を披露すると「お色直ししてもいいですか?」と十二単風の衣装を羽織って11月25日にリリースされた初のシングル曲“SHIKIBU”へ。池田が「この衣装、超暑い」と言いながらも歌い踊ると、会場からは「シキシキブーンブーン」の大合唱。

終盤では「じゃあ約束通り、みんなで年貢を納めに行こうぜー!」の掛け声で“年貢 for you”に突入しようとするも「この人数で年貢を連呼すると、かなり一揆感が出るよ?」と会場の照明を真っ暗にさせて、オーディエンスが「年貢! 年貢!」と暗闇からコール。すると池田が「怖い〜やめて〜!」と慌てて照明をつけさせるコントのような一幕も。しかし曲の中の《キミに届け》なんてフレーズがたっぷりロマンチックに伝わってくるのがレキシの本当の面白さだ。池田が持つエンターテインメント性を実現する、音楽家としての力量やセンスがあるからこそレキシがこれほどまでに人に受け入れられ、愛されているのだろう。そんなことをあらためて感じたのがラストの“狩りから稲作へ”。ここぞとばかりに稲穂を振り上げるオーディエンスを眺めて「みんな無駄に稲穂買ったの? 今日はここでしか役に立たないからね、あと帰る時とか恥ずかしいからね!」と言いながらも嬉しそうな池田。そんなやり取りに笑いながらも《縄文土器 弥生土器/どっちが好き?》というフレーズが聴こえてくると何故か私は泣きそうになってしまい、戸惑うほどだった。軽快なラップとメロウな旋律を織り交ぜながら繰り広げられるレキシの熱演に、古の日本に思いを馳せるというロマンをうっすら感じながら、やっぱりなぜか盛り込まれる『風の谷のナウシカ 』ネタに爆笑させられるラスト。MCで脱線する度に「この時間があればもう1曲やれたのにぃ〜!」と言っていたけれど、存分に楽しませていただきました! キャーッツ!(上野三樹)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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レキシ

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