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GALAXY STAGE19:35

まさに"STAY REAL”だった、ROTTENとオーディエンスの時間

12月23日に地元・京都パルスプラザで主催イベント「ポルノ超特急2015」を大成功に終わらせたROTTENGRAFFTY、そのままの勢いでGALAXY STAGEのトリに登場。
SEの段階でもう始まったのかと錯覚するくらいのハンドクラップの嵐を起こし、N∀OKI(VOCAL)のアオリにもNOBUYA(VOCAL)のシャウトにも全力で応えるオーディエンス、もう完全に前のめり。
“THIS WORLD”“零戦SOUNDSYSTEM”と、その前のめり状態は続き、続く“響く都”ではN∀OKIとオーディエンスの絶叫で掛け合いが続く。まるでオーディエンスごと「ポルノ超特急」から来たみたいな光景。

NOBUYA、「今から3年前、初めてCOUNTDOWN JAPANに呼んでもらいました。そして2015年、俺たちは今GALAXY STAGEに立ってます。しかもトリです!」と喜びを表し、「でも俺たちにはまだまだ上に夢があります! おまえら、ひとり残らずついてきてくれるか!」とアジテーションを食らわし、“世界の終わり”へなだれこむ。N∀OKIとNOBUYAの二声のハーモニーがドラマチックなメロディを描き出し、続く“銀色スターリー”では、サビでオーディエンスが曲にコーラスを添える。

「ほんとはもっと狂いたいんでしょ? ほんとはもっと楽しみたいんでしょ?」とNOBUYA。もう充分狂っているし楽しんでいると思うが、「おまえら全員クソ踊れー!」という号令と共にシーケンス音が鳴り始め、“D.A.N.C.E.”に突入すると、本当にオーディエンス、さっきまでよりもっと狂ったように、そしてもっと楽しそうに、歌いまくり踊りまくり跳ねまくる。
あまりにも幸せな光景に、笑いながらちょっとジーンとしてしまった。でもステージ上の5人は、楽しそうではあるもののはりつめた表情で、そんなオーディエンスと相対し続けている。

「むっちゃおもろいやんけ! GALAXY、おまえら土星の輪っかに興味あんのか!? なんじゃそりゃあー!」「腰揺らしたりしないですか? ロマンチックに踊らないですか? 誰やねん俺えー!」とN∀OKIが絶好調なセルフツッコミを連発して、“今夜はブギーバック”へ。
ご存知、いろんなアーティストがカヴァーしてきた名曲だし、サビではフロアで腕が波のように左右に振られるのも定番だが、ただし、この曲で「セイ、ウォー!」「ウォー!」と絶叫のようなコール&レスポンスを起こせるのは(「セイ、ホー!」じゃないところがミソ)、ROTTENGRAFFTYぐらいだろう。
続いて超ヘヴィ&超ファスト&超キャッチーな“STAY REAL”へ。今言わなくてもいいことだけど、この曲、タイトルも歌詞もメロディも曲の展開も、もうROTTENGRAFFTYというバンドそのものなんだなあ、と改めて思う。

そして「キーワードはひとつや! 全員で歌って、輝けコラア! 」とN∀OKIがアジり、ギター1本でふたりが交互に歌い始め、オーディエンスがそのふたりの声を塗りつぶすかのようにシンガロングを重ねていった“金色グラフティー”で本編終了。
でも帰るわけないオーディエンスの「ロットン! ロットン!」コールに応えて再登場。N∀OKIの今年のお礼の言葉のあと、「サクッと一発トドメ刺すわ!」とぶちかまされたアンコールの曲は“Bubble Bobble Bowl”だった。
《RaRaRaRa》のコール&レスポンスで始まり、サビではみんなの両腕が上がり、みんなでしゃがんで(N∀OKI、「最後なんでスタッフさんもしゃがんでください」。しゃがみました)、一斉にジャンプをキメて、またサビで両腕が挙がりまくって、この幸福な時間はしめくくられた。(兵庫慎司)

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ROTTENGRAFFTY

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