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MOON STAGE18:30

噂のユニット降臨! 濃密サウンドでアドレナリンを搾り取る

DIR EN GREYのDie(Vocal & Guitar)によるソロプロジェクトにして、DieとMOON CHILDの樫山圭(Drums)を中心としたユニットDECAYS。先日、初の音源作品をリリースしたばかりの彼らは、このMOON STAGEで、どのようなライヴを展開するのか? スタート時間となり、鳴り響いたSE。厳かなムードを醸し出すサウンドに合わせて自ずと手拍子が起こった。Die&樫山はじめスタンバイしたメンバーたちがヘヴィ且つダンサブルなサウンドで会場を不敵に揺さぶっていく。Dieと小林 祐介(Vocal & Guitar/THE NOVEMBERS)が交わす歌声が、狂おしいメロディを際立たせていく。みるみる内に会場全体が興奮で包まれた。

切れ味の良いダンスビートが、飛び跳ねる観客を汗だくにしていた“Secret mode”。シャープなギターのカッティング、艶めかしいベースラインを奏でるG(Bass)のプレイも気持ちいい。そして、「COUNTDOWN JAPAN初参戦。DECAYSです。よし、踊ろう!」というDieの潔いMCを挟んで、さらに演奏が続いた。恍惚を誘う音像を同期サウンドも駆使して産み出し、観客のダンス衝動をじっくり刺激していた“NOVA SPIRAL”。憂いを帯びたメロディとエモーショナルなサウンドが絶妙に融合していた“愛と哀を遺さず…”。頭上で手を叩いて観客を煽りまくるチドニー(☆)に誘われ、ますますフロアがエネルギッシュなダンスで震えた“D・D”……心の奥底で普段は大人しく眠っている本能にジワジワ訴えかけてくるかのようなサウンドの連続。秘密の地下室で繰り広げられているパーティーに参加しているかのような親密な昂ぶりが、フロアで踊る人々の間に広がっていた。

ラストを飾ったのは“ラナ ~from Future Boy~”。哀愁に満ちたメロディの雄々しい疾走を全身で受け止めながら観客は大喜び。全力で腕を振り上げながら、ステージ上の5人に昂ぶる胸の内を伝える。ギターソロを挟んで終盤へと突入すると、強く突き上げられた無数の拳が、ライトを浴びて美しく輝いた。幕切れを迎えた時、ステージに向かって届けられた大きな拍手。漂った清々しい余韻は、メンバーたちのDECAYSに対する手応えを一層深めたことだろう。(田中大)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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DECAYS

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