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ASTRO ARENA18:45

波のような輝きに手を伸ばせ!

2015年も残りわずか6時間をきったところでASTRO ARENAに現れたのは、神奈川県出身のロックグループ、Suchmos!
「調子はどうですか! Suchmosです、よろしく。今日は幕張、波のようにゆらゆらしようぜ! 茅ヶ崎、134号線を突き抜ける歌を――」というYONCE(Vo)の挨拶で、極上にメロウでスウィートなグルーヴを放ちながら“Pacific”でライヴをスタートさせた。穏やかな潮風を感じさせてくれるようなサウンドが実に心地好い。
続く“YMM”ではビートに乗ってたくさんのオーディエンスが腕を振り上げる。YONCEがステージを自由に歩いたりステップを軽く踏んだりしながら歌っているそのさま、なんというか、スターオーラが半端ない。

その後は1月27日にリリースされる2nd E.P.『LOVE&VICE』より “STAY TUNE”を披露。グイグイとうねるHSU(Ba)のベースラインとTAIKING(Gt)のノイジーなギターのカッティング。ちょっと皮肉な歌詞にもドキッとするような、Suchmosらしさを感じさせる曲だ。更に“Alright”では弾丸のようなベースラインとOK(Dr)が刻むビート、KCEE(Dj)によるスクラッチとTAIHEI(Key)の鍵盤と、シャウトが織り重なって凄まじい迫力に。

12月31日の年の瀬に、Suchmosのステージを観に来てくれた人たちに対して「好きだね~、おたくら! すげえ最高!」と感謝するYONCE。そして「俺たちのライヴを観に来てくれたシスター&ブラザーたちに捧げます。悠々自適に生きていこうぜ!」とラストの“Life Easy”へ。 ゆったりとしたリズム、ふんわりとした声で、彼らの音楽が胸の内側にあるいろんな想いを溶かしていくような気がした。
2015年、話題のニューカマーとして注目を集めたSuchmos。勢いだけじゃなく、既にエンターテインメントとして完成された音楽性と芯のあるメッセージを持つ信頼できるバンドだ。その輝きに触れたあっという間の時間だった。(上野三樹)

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Suchmos

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