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GALAXY STAGE18:30

最高の景色が生まれた瞬間

COUNTDOWN JAPAN 15/16、初日のGALAXY STAGEも残すところ2組。次に登場するのはandrop! SEでハンズクラップが沸き起こると、それに導かれるように内澤崇仁(vocal & guitar)、佐藤拓也(guitar & keyboard)、前田恭介(bass)、伊藤彬彦(drums)の4人がステージに登場。挨拶代わりに大きな音を鳴らし、1曲目に披露したのは“Yeah! Yeah! Yeah!”だ! 8月にリリースした最新アルバム『androp』の1曲目を飾り、彼らの新たなアンセムとなったこの曲。イントロが鳴った瞬間から待ってました!と言わんばかりに大シンガロングが巻き起こり、清冽なダンスビートに合わせてオーディエンスが一斉に跳ねるフロアは痛快! その光景にメンバーも思わずニヤリと微笑む。最新曲“Kokoro”では、歌詞が、メロディが、音粒のひとつひとつが、内澤の伸びやかな歌声に引き連れられてオーディエンスの心にスッと染み入っていく。丁寧で高精度ながらもグイグイと肉迫してくるandropの最新モードが、フロアを埋め尽くすオーディエンスにも伝播していく。最高だ。

後半戦は熱狂のダンスタイムに突入! けれど、ただ楽しいだけではない。その前のMCで内澤から放たれた「今日、今というこの瞬間でも辛い想いとか悲しい想いをしている人がいるということも忘れずに、俺らは音楽を鳴らしたいなと思っています。みんなもそのつもりで、今を一生懸命楽しんでください!」という真摯なメッセージ。その真髄を汲み取るように、「みんなと一緒に楽しむ曲を持ってきました。一緒に歌える曲です。みんな声出せますか?」(内澤)と続いた“Run”では、開放感のあるダンスビートにのせて全身全霊のコール&レスポンスとハンズクラップが巻き起こり、ひとつのクライマックスを迎える。アーティストとオーディエンスの理想的なキャッチボールが生まれたGALAXY STAGEの熱量は天井知らずだ。この狂騒を締めくくるラストナンバーは“Voice”! 《大事なものはすぐ側にあるよ》という歌詞のように、何万人もがひとつの音楽で泣いたり、笑ったり、ジャンプしたり、歌ったりするという、当たり前だけどスペシャルな音楽の魔法に満ちた空間。その光景の美しさには思わず泣きそうになった。2015年の最後に脳裏に刻み込まれた、至福の体験だった。(岡崎咲子)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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androp

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