
SEをバックに、菅原、富山京樹(Guitar)、下山拓也(Bass)、大熊諒(Drum)、出嶋早紀(Keyboard)がステージに登場。「幕張、元気ですかー? COUNTDOWN JAPAN、楽しんでますかー?」と、菅原がフロアに呼びかけて1曲目に披露したのは、来年2月10日にリリースが決まったタワーレコード限定両A面シングルから“マイ・パルプフィクション”だった。一瞬にして聴き手の心を鷲掴みにするメロディと、その歌の存在感をとても大切にしながら奏でる5人の息の合ったバンドサウンドが、鮮やかに鳴り響いた。続いてはさよなら、また今度ねの楽曲“クラシックダンサー”。後半にかけて軽やかに転調するサウンドがぶわりと気持ちを底上げしてくれる。



トリッキーな存在感を放っていたダンスナンバー“独りな武士”では、不思議なフレーズを繰り返すイントロが意表を突き、良質なポップミュージックでありながら、その枠に収まらない奔放さも見せため組。菅原は、MOON STAGEに出来上がった素晴しい景色に囲まれて「どうもありがとう! ありがとう! 嬉しいっ!」と喜びを爆発させていた。最後は来年リリースの両A面シングルからもう1曲“500マイルメートル”、そしてさよ今のライヴ鉄板曲“僕あたしあなた君”。軽やかなピアノの伴奏が印象的な2曲でライヴは終了した。そのアウトロでは、何度も「アイラビュー!」と叫んでいた菅原。この男は、きっとこの先、わたしたちの想像を超える何かを起こしてくれるだろう。そんな期待に胸が膨らむ快演だった。(秦理絵)
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