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EARTH STAGE14:30

尾崎世界観も登場! 音楽9銃士が鳴らした巨大な祝祭

COUNTDOWN JAPAN初開催(CDJ03/04)時の出演以来、同フェスで数々の名場面を生み出してくれた東京スカパラダイスオーケストラが2年ぶりに登場! 開演を待ち受けるオーディエンスのクラップと熱気に、黒のスーツでキメた至高の音楽9銃士は冒頭のスロウなセッションでじっくりとギアを合わせていく。そして、「幕張! 思いっきり暴れてってくれよー!」という加藤隆志(Guitar)のシャウトから“ルパン三世'78”で一気に情熱極限加速! スカパラホーンズが放つ祝砲のようなメロディと、9人一丸となって繰り出す強烈な躍動感のすべてが、歓喜の彼方を指し示してパワフルに鳴り渡っていく。最高だ。

NARGO(Trumpet)をはじめ次々にフレーズを奏で合う全員フォワード状態で高らかに響かせた“スキャラバン”でEARTH STAGEをでっかく揺らしてみせたあと、“DOWN BEAT STOMP”では谷中敦(Baritone sax)/GAMO(Tenor sax)/大森はじめ(Percussion)がハンドマイクスタイルで数万人のオーディエンスを煽りまくり、見渡す限りにモンキーダンスとシンガロング吹き荒れる一大熱狂空間を生み出していく。「すごいね! 何この集団! もっと盛り上がってくれよ!」と谷中が晴れやかに呼びかける。

「心の中には、音楽にしか洗い流せない部分があると思ってます。今日、思いっきり洗い流しまくってくれよ! 闘うように楽しんでくれよ!」という谷中のコールに大歓声が沸き起こったところで、スペシャルゲストとして呼び込まれたのは、ついさっきEARTH STAGEのアクトを終えたばかりのクリープハイプ・尾崎世界観! お揃いのスーツ姿の尾崎のハイトーンヴォイスと、スカパラのタフなアンサンブルが絡み合うコラボシングル曲“爆音ラヴソング”が、会場の高揚感をなおも熱く煽り倒してみせる。

谷中「COUNTDOWN JAPANが出会いの場だったんだよね、エレベーターの中で」
尾崎「怖かったですよ!(笑)」
谷中「俺ら全員揃ってたからね」
尾崎「久しぶりにスーツ着たらボタンきつくて。頑張って痩せたんですよ」
谷中「……そういうギャルっぽいこと言うんだね(笑)」

そんなトークに続いて、もうひとつのコラボ曲“めくったオレンジ”の豊潤な歌とアンサンブルでメランコリックなグルーヴを演出したあとは、“SKA ME CRAZY”からリミッター外れたサウンドとビートとダンスの大響宴へ! 会場一丸の開放感に、北原雅彦(Trombone)の「♪もういくつねるとお正月〜」の旋律がさらに彩りを添えたところへ、“Pride Of Lions”の歌とサウンドがひときわ力強く勇壮に響き渡り、加藤のロックなリフから“ペドラーズ”炸裂! EARTH STAGEの巨大な空間に渦巻く祝祭感に、「むちゃくちゃ嬉しい! 真剣に感動してます!」――汗に光る谷中の顔にも充実感が滲む。

「今年最後のお願いを聞いてください! 両手を挙げて、そのまま全員で肩を組め!」という谷中のコールとともに響いた最後の曲は“All Good Ska is One”。サビで巻き起こったハンドウェーブと歌声が、熱演の終わりを目映く美しく飾っていた。(高橋智樹)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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東京スカパラダイスオーケストラ

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