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COSMO STAGE14:00

2016年の大活躍を予告する「小粋」な熱演!

『男はつらいよ』のテーマ曲がほんわかムードで流れ、松竹映画のオープニングに必ず浮かび上がる富士山がなんとなくステージに見えたような気がする中、登場した佐藤千明(Vocal)。車寅次郎風の帽子をかぶり、コートを纏っている彼女が曲に合わせて腕を振ると、観客も大喜びしながら腕を揺らした。そして、津野米咲(Guitar)、藤本ひかり(Bass)、歌川菜穂(Drum)も、明るい笑顔を浮かべながらスタンバイ。「安心してください。赤い公園ですよ」という言葉を合図にスタートした1曲目は“KOIKI”。爽やかに疾走するサウンドが気持ちいい。津野のギターソロもバッチリ決まり、フロア全体が大いに沸き立っていた。

2曲目“絶対的な関係”を届けた後のMCタイム。「こんにちは。今日はね、今年最後のライヴなので。ちょっと面白いことをしたいなと。行き着いたのが寅さんのコスプレ。寅さんに見えた? 私はカウボーイにしか見えなかった(笑)。なぜ寅さんかというと、今年『KOIKI』というシングルを出して、『小粋とは誰か?』と思って寅さん」……冒頭の意表を衝く演出の理由を説明したのに続き、来年2月に出すシングルの話もした佐藤。「新しいシングルの話をしてやらないのは、何かと思うので、宇宙初。新曲聴いてくれますか?」と言い、“Canvas”も披露してくれた。

「一緒に手挙げてもらっていい? 手振って欲しいんです」という言葉を受けて、誰も彼もが掲げた両腕を揺らして盛り上がった“今更”。瑞々しいメロディと躍動感を見事に融合させ、人々のウキウキを一層エスカレートさせていた“NOW ON AIR”……多彩なサウンドを堪能したところで再び迎えたインターバル。「来年は目白押しの活動をするので、乞うご期待ということで」と佐藤が言い、ラストに届けられたのは“ふやける”。爆音を轟かせながらクライマックスへと雪崩れ込み、幕切れを迎えた瞬間、大きな拍手が湧き起った。(田中大)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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赤い公園

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