COUNTDOWN JAPAN 15/16、最終日となった31日。COSMO STAGEに最初に登場するのは、ロッキング・オンが主催するアマチュア・アーティスト・コンテスト「RO69JACK 2015 for COUNTDOWN JAPAN」の優勝アーティスト、Takaryu。
キーボード、シンセサイザー、DJをこなすTakaryuは2014年の7月から千葉県を拠点に活動をしている。なんと「RO69JACK」史上、トラックメイカーが優勝するのは初めてのこと。しかもまだ16歳の高校1年生だという。

ボーダーのTシャツを着てブースの中にあらわれたTakaryuは、まだあどけない顔をした少年だけれど、彼が紡ぎだすサウンドとビートは体の芯に訴えかけてくるような、刺激的かつ抑制の効いたクールさを持つハウスミュージック。ヘッドフォンをしていくつものサンプラーをカラフルに操りながら、自らも体でビートを刻むようにして“The Underground” から“Intoxicated～I believe～sincere”へと繋ぎ、時にキーボードを演奏し、かと思いきや突如、ギターを構えてブース内で弾き始めるなど、耳も目も離せないそのプレイに釘付けになる。

まだそんなに人前で音を鳴らす経験はしていないらしいが、ベース音と鍵盤の音色が心地好く絡む“Lost The Manual”や、初音ミクが歌う“Save”と続けば、すでに新年明けて午前2時くらいかなと思うほどのムーディなダンス空間に仕上がっていく。これが16歳が生み出す音楽なのかと、その才能に末恐ろしさを感じるほど。ラストは更にマッシヴなビート感を強めた“Left it!”で大きな高揚感も生み出しつつ、しかし最後に何度もお辞儀をしている姿が初々しかった。新世代のトラックメイカーの登場を目撃できて、何とも嬉しい気持ちの大晦日だ。（上野三樹）

Takaryuの音源・ライヴ映像が視聴できるRO69JACKページはこちら
http://jack.ro69.jp/contests/jack2015cdj/artists/32925

次回の、RO69JACK 2016 for ROCK IN JAPAN FESTIVAL は、2016年2月4日（木）エントリー受付開始です。
Takaryuに続いて、フェスのクイックレポートで紹介されよう！
下記のRO69JACK公式Twitterアカウントをフォローして、エントリー開始をお待ちください。
https://twitter.com/ro69jack

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号（1/30発売）」に封入！ 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊！