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MOON STAGE11:40

衝撃! 迸った狂おしいエモーション

ロッキング・オンが主催するアマチュア・アーティスト・コンテスト「RO69JACK 2015 for COUNTDOWN JAPAN」で優勝し、このステージへの出演権を見事に掴み取った響心SoundsorChestrA。2012年に神戸で始動して以降、精力的な活動を重ねてきた彼らは、どのようなライヴを見せてくれるのか? スタート時間となり、ステージに現れた3人を、待ちわびていた観客の大きな拍手が出迎える。ブルース・リー風のイエローの服を身にまとった総理(Gt&Vo)、大きな亀の甲羅風の物体を背負ったタートル馬竹(Ba&Cho)、上半身はありのままの姿ののじ(Dr&Cho)。ライトを浴びたインパクト抜群のヴィジュアルが目を引いた。

スタンバイを終えると、すぐに演奏を始めた3人。噛みつきそうな勢いでマイクに向かって叫び、総理が観客を煽る。そして“18 years old Chinese”へと雪崩れ込んで行った。前のめりに迫って来るサウンドにゾクゾク! 途中でギターを床に置いて、マイクを握りしめて歌い出す総理の気迫が、ますますものすごい。その並々ならない熱量に応え、腕を掲げて盛り上がる人々の輪がどんどんフロアに広がっていった。

「もっとくれよ! 時間ねえんだよ! あと1曲しかできないんだよ! 思ってることは全部ぶつけて。手でもいい足でもいい。何でもいい。今は今しかないから。この一瞬を絶対に忘れんなよ。ロックンロールって何? ロックンロールとは自分の信念を貫くことだと思います。あばよ、思想なきロックンロール!」、言葉を溢れ返らせた即興曲を経て、ラストを飾ったのは“玉虫色”。力強いビートに彩られたメロディが瑞々しい。総理がギターを床に叩きつけて、へし折れたネック。その衝撃と共に演奏が終わった瞬間、固唾を飲んで見守っていた観客の間からすさまじい歓声が起こった。最高! ユニークな佇まいのバンドではあるが、演奏から終始伝わってきたのは、何とも言えず狂おしいエモーション。あの場にいた全ての人にとって、響心SoundsorChestrAは忘れられない存在となったに違いない。(田中大)

響心SoundsorChestrAの音源・ライヴ映像が視聴できるRO69JACKページはこちら
http://jack.ro69.jp/contests/jack2015cdj/artists/33097

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