
桃野、まず「幕張久しぶりー!」と絶叫、続いてギターをストロークしながら歌い出した瞬間にフロアから歓声が挙がる。“アナタMAGIC”、このバンドの代表曲のひとつの軽やかなポップチューンであり、とても耳になじんだ曲だが、ホーン隊が加わったことで、グッとカラフルでファンキーな曲に生まれ変わっている。歌詞を「僕には見えない幕張MAGIC」と変えて歌った桃野、曲が終わると「モノブライトです! 会いたかったぜ幕張ぃ! 最後までたのしっべってっちゃ★×○△……!」と後半カミカミになって「ああ、やっぱり桃野だなあ」とオーディエンスを安心させつつ、2曲目“JOYJOYエクスペリエンス”へ。こちらもブ厚くファンキーなダンスチューンになっていてびっくり……というか、もともと踊れるロックをやってきたバンドなんだということを思い出す。そのダンス要素がより押し出されているのが新生モノブライトであるようだ。続いてはホーン隊がフロントに出てひとしきり吹きまくってから“踊る脳”へ突入。身体を揺らす→踊る→ジャンプする、と、フロアを埋めたオーディエンスの反応が目に見えて大きくなっていく。

次の曲で最後であることを告げ、「えーっ?」というリアクションに「タモリさんかっつうの!」とベタな返しを食らわし、「来なかった人はビンタします」と言いつつ次のライブ(1/11梅田クラブクアトロ、1/17渋谷クラブクアトロ)の告知をし、「8600曲くらい作った」新曲の中から「みなさんと日の出が見たいという思いを込めて」最後に“ビューティフルモーニング(Wake Up!)”を披露。めっちゃエモーショナルなサビを持つ、アガるしハッピーだしせつない、すばらしい曲。これからやりたいこととやるべきことをガシっとつかんでからステージに上がった、そんな手応えのある全5曲だった。(兵庫慎司)


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