レポート一覧

EARTH STAGE12:00

笑いとパンクを貫いて20年!

COUNTDOWN JAPAN 15/16、2日目となるEARTH STAGEの一番手はグループ魂!まずは総合プロデューサー・渋谷陽一が前説で「私、このバンドの前説6回目です(笑)」と彼らを紹介。そう、このCOUNTDOWN JAPANでこれまでに何度も華々しくトップバッターを務めてくれた頼もしい存在、それがグループ魂なのだ。

まずは港カヲル(46歳)が登場し、「それでは今年最後の身体検査の時間だ。おっぱい元気? 幕張のおっぱい元気?」と煽る。「下ネタ嫌いですか? じゃあここから45分、地獄ですよ?」と笑わせたところで、他のメンバーが登場。石鹸(drum)が力強く響かせたバスドラに合わせて、オーディエンスが手拍子。破壊(vocal)がスリッパを手に、舞台袖に投げつけると1曲目“ペニスJAPAN”へ。《あんあんあん あんああんあん》の大合唱が起こった“君にジュースを買ってあげる♥”で更に盛り上げると破壊が「20年やってます! だいたいのお客さんが子供の頃からやってます! そんなに売れてないけど何とかやってます、グループ魂です!」と挨拶。

グループ魂は今年で結成20周年を迎えて全国ツアーを行ったり、20曲すべてに人名(固有名詞)が冠されたアルバム『20名』をリリースしたりと精力的な活動を行ってきた。そんな彼らの勢いはこのステージでも誰も止めることなど出来ない。流行語大賞に関するネタや「カウパー出ちゃった人? 俺も出てまーす!」なんて破壊のMCも飛び出す“ウィリアム・カウパー”など、お客さんたちも、もうこの2015年の年末に恥じらいなど必要ないと言わんばかりにゲラゲラ笑いながら楽しんでいる。

しかし、暴動(guitar)や破壊が白と黒のライダースジャケットでキメた衣装や、パンクでシンプルなロックンロールサウンドがEARTH STAGEに響き渡る様だけ切り取ると、実はめちゃくちゃスタイリッシュで骨太なバンドでもある。さらに最新アルバムから“彦摩呂”、そして職務質問におけるやりとりをファンキーなサウンドでユニークに歌う“職務質問”へと続けば、グルーヴィできらびやかなショーとしても魅了してくれる。 後半は“Over 30 do The 魂”のコール&レスポンスで破壊に「12時台からこれはすごい! さすが幕張のお客さんだ」と褒められた数万人のオーディエンス。最後にラウドに鳴らされた“高田文夫”まで、あらゆるリミッターを振り切ってしまう7人の全力のパフォーマンスには感動すら覚えた。だってこれを20年やるって、すごいことだ。(上野三樹)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

RO69アーティストページへ

グループ魂

このレポートをシェアする

Amazonギフト券1,000円分プレゼント!
RO69公式Twitter クイックレポート更新情報もツイート中!