「Let's go!! COUNTDOWN JAPAN!!」――EARTH STAGEに響くKj(vo&g)のコールに応えて、満場のオーディエンスから湧き起こった怒濤の大歓声! そんな巨大なエネルギーをそのまま“AMBITIOUS”の高揚感へと導き、圧巻のシンガロングで幕張メッセを熱く揺らしてみせる。グループ魂に続いて2日目EARTH STAGEに登場したDragon Ash 、1曲目からロックのクライマックスの如きエモーショナルな風景を描き出していく。さらに“Run to the Sun”の凛とした歌とサウンドが一面のハンズクラップを呼び起こしたあと、「Ladies and gentlemen!! On bass, KenKen!」というKjのコールとともに“The Live”へ。鉄壁のサポートメンバー=KenKen(b)をフィーチャーした衝動炸裂ナンバーが、数万人を狂騒の果てへと誘ってみせる。
「明日も、来年もこうやってライヴができりゃいいけど、そんな保証はどこにもないわけだから。今日みたいに、明日楽しいとは限らねえ。だけど俺らは、今日みたいに楽しいのが毎日だったらいいなって思って生きてるから、希望とか目標を持って生きていけるわけだけど……それができないやつもいっぱいいる」。Kjが静かに語りかける。「だから、俺たちは生きてるうちに、できる限り闘わなきゃいけない。大事なものは自分の手で守んなきゃいけない。そのためには、嫌でも闘わなきゃいけない。だから……闘いの糧にするために、今日一日楽しんでいってください!」。そんな真摯な言葉とともに響かせた楽曲は“Life goes on”だった。BOTS(dj)のスクラッチと桜井誠(dr)のリズムが熱気を心地好く刻み、DRI-V(dance)&ATSUSHI(dance)のパフォーマンスが熱気を煽る中、Kj&HIROKI(g)のギターサウンドが時にひとりひとりの心を優しく包み、時に獰猛なディストーションサウンドとともに熱く鼓舞する。「来年もやっぱ、こうやりてえよなあ!」というKjの叫びに応えて、見渡す限りのハンドウェーブが巻き起こる。最高だ。
そのまま“For divers area”へ流れ込んでEARTH STAGE丸ごと灼熱のダンスとジャンプの渦へと叩き込んだところで、「この一番大きい板の上に、激しいバンドがひとりもいなくなったらさ、面白くないじゃん? 親子仲良く観づらい音楽かもしれないし、女の子に敬遠されるかもしれないけど、俺は激しい音楽が大好きでこれをやってます。だから、激しい音楽が好きな人はついてきてください!」――そんなメッセージとともに披露した“百合の咲く場所で”の熾烈な爆音! さらにそこから“Fantasista”へ突入。「聞こえないね!」「飛び跳ねろ!」と数万人の観客を煽り倒して「みなさんごめんなさい! ミクスチャーロックが大好きです!」と叫び上げるKjの姿が、メッセ震撼級の歌声を呼び起こしていく。至上のロックアクトの最後を飾ったのは“Lily”。ロックで時代を切り開き、ロックとともにサヴァイヴしてきたDragon Ashの揺るぎない誇りそのもののように、その音は激しく、美しく響いた。(高橋智樹)
この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!
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Dragon Ash