マイクを強く握りしめながら歌い続けるLiSAの姿が、猛烈にカッコいい。手拍子、ダンス、ジャンプ、大合唱、発汗、咆哮……考え得る限りの身体表現で興奮を示す観客の盛り上がりは、2曲目“Empty MERMAiD”でさらなる次元に到達。“say my nameの片想い”“DOCTOR”も立て続けに届けられ、会場内の誰も彼もがすっかり汗だくとなっていた。そして、ここで初めて迎えたインターバル。「みなさん、大丈夫ですか? 疲れてませんか? 後ろの方、疲れてるでしょ?(笑)。たくさんの人と2015年の最後を過ごせるなんて幸せです。最後まで楽しみたいと思います。でも、みんなに歌いたい曲があるので歌っていい?」、観客に問いかけて“シルシ”がスタート。しっとりとしたピアノ伴奏に合わせて歌声が響き、観客は一心に耳を傾ける。やがて、他の楽器パートも合流。メロディがさらに美しい色合いを帯びる。彼女の表現力をじっくり堪能させてくれる1曲であった。
「2015年12月28日、一緒に過ごしたこと忘れないでね? 今年もあと4日だよ、誰よりも声出す準備はいい?」と呼びかけて突入した“Rising Hope”。再び思いっきり盛り上げたこの曲が終わると、一旦はステージを後にしたLiSA。しかし、彼女を追うように、すぐに歓声が上がった。「アンコールどうもありがとう。まさかCOUNTDOWN JAPANでアンコールもらえる日が来るとは思いませんでした。もう少し一緒に遊んでもらっていいですか? 2015年の残りの4日間と2016年が楽しくあるように、もう1曲歌いたいと思います」という言葉を添えて、アンコールで届けられたのは“best day, best way”。一緒に歌いながら踊る人々の笑顔が明るい。エンディングを迎えると、一斉に掲げられた無数のピースサイン。あの風景はLiSAにとっても集まったファンにとっても、最高の思い出になったに違いない。(田中大)
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