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GALAXY STAGE17:25

煮えたぎるほど熱いロックンロール・ショー!

真っ赤なライトの中でウィルソン・ピケットが歌う“Land of 1000 Dances”が鳴り響く中、登場したTHE BAWDIESの4人。GALAXY STAGEに集まったオーディエンスも準備万端といった感じで大きな歓声を上げると、ライヴは“NO WAY”で最高にゴキゲンなロックンロール・ショーの始まりを告げた。お揃いのスーツでキメたスタイリッシュな彼らのロック・スピリッツを感じさせるパフォーマンスと、風格に満ちたダイナミックなサウンドに、みんなは自由に声を上げ、飛び跳ね、踊っている。
「みなさん、心を裸にして楽しみましょうか?」とROY(Vo,B)が言い、“JUST BE COOL”、そして“ROCK ME BABY”へと畳み掛けると、JIM(G,Cho)とTAXMAN(G,Vo)による2本のギターもMARCY(Dr,Cho)のビートも更にヒートアップして、GALAXY STAGEの広大なフロアもリミッター解除のお祭り騒ぎに。

「楽しいですね!でもまだ心を裸にしてない人がいるとしたら、心のパンティーストッキングを破り捨ててやる〜!」と叫んだROY。そこからは「懐かしい曲をポンポンポンといきたいと思います」と“I BEG YOU”〜“I'm In Love With You”〜“SHAKE YOUR HIPS”と続くメドレーに突入。次々と変わる曲調に身を預けながら、この年末のスペシャル感にオーディエンスは歓喜の渦。
「つい先日、ニューシングルを出させていただきました。みなさまに光を届けたいと、そのような曲になっております」とROYが言い、“SUNSHINE”へ。10月28日にリリースされたこの曲は、これまでのTHE BAWDIESの楽曲とは異なる、ちょっとリラックス・ムードの温かな曲だ。オーディエンスが大きく手を叩きながら体を揺らし、その光をたっぷりと受け止めるように聴いているのが印象的。曲の後半ではみんなで歌う部分もあり、最高にピースフルな時間が流れた。 

かと思いきや、突如フロントマン3人による寸劇が始まる。今日は武蔵と小次郎の決闘の場面で「小次郎はなかなかあらわれない武蔵にしびれを切らしておった」――するとステージの端からギターで船をえっちらおっちら漕ぐようにして武蔵役のJIMがあらわれ、笑いを誘う。いざ決闘かと思いきや「その時、武蔵が抜いたのは刀ではなく、パンとソーセージであった」……というわけで、「みんなも年越しそばの代わりにホットドックを!」とROYが叫び、“HOT DOG”に突入すると再びGALAXY STAGEは狂騒の渦の中に!

終盤、「まだまだ今年以上にグツグツ煮えたぎっていきたいと思いますので2016年も宜しくお願いします。ロックンロールに幸あれー!」というROYのMCを挟み、演奏された“SING YOUR SONG”では更にディープに濃厚にTHE BAWDIESのサウンドを堪能させてもらった。《Sing your song!》のフレーズをみんなで大合唱し、バンドとオーディエンスがひとつになって巨大なライヴ空間を染め上げていくような時間は忘れられないものに。ラストの“IT'S TOO LATE”まで集中力の高い最高のロックンロール・ショー。TAXMANが「続きは来年またやりましょう!」という嬉しい言葉を残してくれた。(上野三樹)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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THE BAWDIES

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