レポート一覧

ASTRO ARENA14:50

躍進の1年の先へ、全身全霊で届ける渾身の歌!

ASTRO ARENA 、ライヴアクト3番手は、COUNTDOWN JAPAN初出演となる、藍井エイルだ。2011年のデビュー以降目覚ましい活躍を見せている彼女。2015年は7月から10月にかけて世界7都市をまわるワールドツアーを、11月には自身初となる日本武道館ワンマンライヴを開催……と、飛躍の1年だった。そんな彼女の今年最後のライヴを一目見ようと集まったオーディエンスたち。開始前から会場の空気は期待に満ちていた。そして定刻、生バンドを従えて登場した彼女を、大きな歓声と拍手が迎え入れる。

そのまま「COUNTDOWN JAPAN、跳べるかー!」と、“INNOCENCE ”に突入すると、いきなりオイコールが沸き起こった。その声と挙がる無数の拳を見て、満面の笑みを浮かべる藍井エイル。イントロが終わるとパっと表情が変わり、強い眼差しでオーディエンスを見つめるが、合間合間で破顔したり、全身でリズムと取ったりコールを煽ったりと、心底楽しそうに歌う様子が印象的だった。続く“シリウス”では、さらに「もっと跳べますか?」と何度も煽り、上手から下手へと走り、近くから遠くまで視線を送りながら、会場の隅から隅までその凛とした歌声を届けていく。しかし3曲目の“シューゲイザー”では一転、妖艶なヴォーカリゼーションで魅せる。曲ごとに、時にフレーズごとにくるくると表情を変える彼女の歌声とその一挙手一投足に、オーディエンスがぐいぐい引き込まれていくのがわかる。

終盤のMCでは、「2015年は新しい挑戦をさせていただく機会がありました」と、冒頭にも挙げた自身初の経験をすることになった特別な1年を振り返る。そんな年の最後にここに立ち、この景色を見られたことに対する喜びを述べたあと、「全員、準備できてますか!?」と煽り、“IGNITE”へ突入! それまでも全身を躍動させ、全力で歌っていた彼女。額に汗もにじんでいるが、一層力強い歌声で幕張を魅了する。最後は「全員で跳ぶよー!」とお立ち台に上り、オーディエンスと一斉にジャンプ。「よいお年を! したっけ!」と札幌出身らしいキュートな挨拶で熱狂のステージを締めくくった。躍進の1年を終え、更にその先へと羽ばたいていく期待に満ちた、素晴らしいアクトだった。(塚原彩弓)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

RO69アーティストページへ

藍井エイル

このレポートをシェアする

Amazonギフト券1,000円分プレゼント!
RO69公式Twitter クイックレポート更新情報もツイート中!