
ギター/ベース/ドラム/キーボードのサポートバンドを引き連れて手を振りながらステージに現れた大塚は、「ハロー、COUNTDOWN JAPAN!」と元気よく挨拶。エッジの効いたギター音が鳴りわたるなか、《愛し合う2人》と歌い始める。そう、1曲目から“さくらんぼ”! きっとこの場に集まった誰もが口ずさめるであろうあのキラーチューンである。右手を耳に当ててマイクをフロアに向ける彼女、特大のシンガロングを受け止めるその表情は心底楽しそうだった。そして2007年にリリースしたCD音源(シングル『PEACH/HEART』)とは大幅に異なる、ミドルテンポの艶っぽいアレンジで届けられたのは“PEACH―ウォッカ―”。リズムに身を任せて身体を揺らす大塚。肩まで伸びた髪がふわふわと揺れる様子、それからビジョンに映るどこか切なげな表情が最高に色っぽい。

アコースティックギターの軽快なカッティングに乗せて、「今日は本当にありがとうございました! みんなスマイリーになってよいお年を!」とラストチューンは“SMILY”。フロアを満たすオーディエンスがリズムに合わせて腕を左右に振り、ラストシーンにふさわしい絶景を生み出したのだった。(蜂須賀ちなみ)


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大塚 愛