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COSMO STAGE14:00

キュートにそして艶やかに、二面で魅せる「今」の大塚愛

この夏行われたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015に続いて、今年はCOUNTDOWN JAPAN 15/16にも大塚愛が登場! COUNTDOWN JAPAN 12/13にはRabbit名義で出演を果たしているものの、ソロでの出演は今回が初である。

ギター/ベース/ドラム/キーボードのサポートバンドを引き連れて手を振りながらステージに現れた大塚は、「ハロー、COUNTDOWN JAPAN!」と元気よく挨拶。エッジの効いたギター音が鳴りわたるなか、《愛し合う2人》と歌い始める。そう、1曲目から“さくらんぼ”! きっとこの場に集まった誰もが口ずさめるであろうあのキラーチューンである。右手を耳に当ててマイクをフロアに向ける彼女、特大のシンガロングを受け止めるその表情は心底楽しそうだった。そして2007年にリリースしたCD音源(シングル『PEACH/HEART』)とは大幅に異なる、ミドルテンポの艶っぽいアレンジで届けられたのは“PEACH―ウォッカ―”。リズムに身を任せて身体を揺らす大塚。肩まで伸びた髪がふわふわと揺れる様子、それからビジョンに映るどこか切なげな表情が最高に色っぽい。

「2015年が終わり2016年が始まりますけど、この通過点をみなさんと一緒に過ごせることをとても嬉しく思っております」と集まったオーディエンスに挨拶する大塚。そのあと、キーボードの流麗なフレーズに導かれるようにして“クムリウタ”へ。感情の大洪水みたいなバンドサウンド、大塚のしなやかな歌声を目の前にじっと聴き入るオーディエンス。涙を堪える人間の強さ・美しさ・儚さを体現してみせた名演だった。続く“黒毛和牛上塩タン焼680円”も“PEACH―ウォッカ―”と同様、音源とはまた違うテイスト。大塚本人が歳を重ねていくのに合わせて、彼女の曲たちもまた違った表情をまとっているのがたまらなく素晴らしい。

アコースティックギターの軽快なカッティングに乗せて、「今日は本当にありがとうございました! みんなスマイリーになってよいお年を!」とラストチューンは“SMILY”。フロアを満たすオーディエンスがリズムに合わせて腕を左右に振り、ラストシーンにふさわしい絶景を生み出したのだった。(蜂須賀ちなみ)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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大塚 愛

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