
怒濤のヴァイタリティを“so many people”の晴れやかなメロディとともにでっかく撃ち放ったあと、最新アルバム『RAINBOW』から”TEKUMAKUMAYAKON”を披露。村山のピアノと石森のギターがせめぎ合うタイトな音像の中、宮本のエモーショナルな姿が一面のクラップと「♪オーオオオオー」のシンガロングを呼び起こしてみせる。「我々はこの間、『RAINBOW』っていう22枚目のアルバムを出しました! とはいえその前に、俺たちの代表曲をみんなに聴いてほしくて用意しました!」と歌い上げたのは“悲しみの果て”! ロックの化身のような毅然とした歌に、数万人のオーディエンスが魂の大合唱で応える。そして、ギターを下ろし、ハンドマイクスタイルで激唱したのは、アルバム『RAINBOW』のタイトル曲“RAINBOW”! 衝動がそのままメロディを持って鳴り渡っていくような、凄絶そのもののヴォーカリゼーションが、アグレッシヴなサウンドとともに巨大な空間をびりびり震わせていく。


「大人も、若いやつらも、聴いてくれよ。みんなの歌だよ!」。そんな宮本の言葉とともに最後に響かせたのは“俺たちの明日”。EARTH STAGEの大空間を隅々までばりばりと震わせるような強烈な歌が、新年へのパワフルな福音として響く――「2015年ありがとう! 来年に向かって、頑張ろうぜ!」という最後の宮本のメッセージが、熱い余韻とともに胸に残った。(高橋智樹)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!
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エレファントカシマシ