a crowd of rebellion | COUNTDOWN JAPAN 15/16

前回のCOUNTDOWN JAPAN 14/15では、年明けの深夜帯に出演したスクリーモバンド、a crowd of rebellion。メジャーデビューして再びこの場所に戻ってきた今回は、「ラジオ体操第一」が聴こえる中「笑ってねえでやれ。準備運動してねえだろう！」と告げる、赤髪の宮田大作（Vocal）である。今度は発声練習よろしく「Motherfxxxer!!」コールを巻き起こし、5ピースのけたたましい轟音と共に“Smells Like Unknown”へと飛び込んで行った。長髪に純白の衣装を纏った小林亮輔（Vocal & Guitar）の高らかなコーラスが並走し、丸山漠（Guitar）の高速タッピング、高井佑典（Bass）の重低音が空気を震わせる。

オーディエンスにタオルを掲げさせて「持ってねえやつは手ぇ上げろ！全員上げろ!! ブンブン振り回すぞ!!」と全力で煽り立てる“Sleepless Mantis”では、転がるヘヴィサウンドの中に宮田＆小林のスイッチングヴォーカルも映える。そして「まだ起きてないのかな？起きてんだろおめえら！もっとヤベエ声聞かせろ!!」と繰り出される“Black Philosophy Bomb”では、強烈な焦燥感が立ち上っていた。切羽詰まっているのにどこか楽しくユーモラスな楽曲が、オーディエンスのハンドウェーヴによって彩られる。

背後の大型スクリーンに映っているのを見上げて、近藤岳（Drums）も嬉しそうな笑顔を覗かせる。宮田は2年連続出演に触れ、「これからはね、COUNTDOWN JAPAN、当たり前に、当たり前にいるようにしたいと思いますのでね」と意気込みを伝えると、フェスの運営に関わるスタッフに向けた「どうもありがとうー！」コールを巻き起こし、小林の美しく切々とした歌声と宮田のスクリームが激しい掛け合いを繰り広げる“Satellitear”へ。最後には迫り来るファストチューン“O.B.M.A”を叩きつけて、オーディエンスの歌声をたっぷり引き出してみせる。「また来年、お会いしましょう。新潟、a crowd of rebellionでした！」という約束を残し、彼らは去っていった。（小池宏和）