サウンドチェックで中島みゆきの“ファイト!”を、そして“The Beautiful Monkeys”をぶっ放したa flood of circle。その演奏から早くも気合いが十分に伝わってきた。一旦ステージから捌けて、スクリーンに「AFOC」というバンドのロゴが大きく映し出されて、再びメンバーが登場。「Are You Ready?」と佐々木亮介(Vocal & Guitar)が問いかけて投下した“GO”から、広いASTRO ARENAのフロアはフラッドが描くロックンロールの狂騒に一瞬にして染め上げられていく。ブルース/70年代のロックンロールをこよなく愛しながらも、作詞・作曲を手がける佐々木の現代的な感覚が入り混じる彼ら独自のスタイルは、この時代異端ではあるが、同時に王道にもなりうる輝きに溢れている。
バンドの紅一点HISAYO(Bass)が長い髪を振り乱して奏でる強靭なベースライン、渡邊一丘(Drums)が軽快に打ち鳴らすドラムがリードしたダンサブルなナンバー“Dancing Zombiez”では、「ギター、俺!」と言って、ステージ前方に立ち、ギターソロを繰り出した佐々木。稀代のヴォーカリストでありながら、ステージでは随所に華やかなリフでオーディエンスを魅了するロックギタリストでもある我らがヒーローは、“シーガル”まで歌い終えると、腹の底から絞り出すように 「ロックンロール!!」と絶叫した。
へヴィなサウンドにのせて滾る想いをまくしたてる“Black Eye Blues”のあと、MCでは、来年ついにバンドが10周年を迎えると語った佐々木。「どれだけボロボロな物語でも、今日までロックンロールを転がしてきた」と、決して順風満帆ではなかったバンドのストーリーに想いを馳せ、11月にリリースされた新曲“花”へと繋いだ。それは「自伝」と称して、佐々木亮介の29年間を綴ったa flood of circle10年のアンセム。《届け 届いてくれ》という切実な叫びも、《命掛けで生きていくだけ》と受け入れる潔さも、かつてないほどストレートな言葉で綴られたナンバーが、これからバンドが進む未来を明るく照らしていく。
そんな解放的なムードのなか掻き鳴らしたラストナンバー“ベストライド”では、サビのフレーズをフロアに集まった全員で大合唱。フロアを照らす眩い光のなか、自らの信念を貫き、泥まみれでも歩みを止めずに鳴らし続けたa flood of circleの誇り高きロックンロールに、フロアからは惜しみない喝采が贈られた。(秦理絵)
バンドの紅一点HISAYO(Bass)が長い髪を振り乱して奏でる強靭なベースライン、渡邊一丘(Drums)が軽快に打ち鳴らすドラムがリードしたダンサブルなナンバー“Dancing Zombiez”では、「ギター、俺!」と言って、ステージ前方に立ち、ギターソロを繰り出した佐々木。稀代のヴォーカリストでありながら、ステージでは随所に華やかなリフでオーディエンスを魅了するロックギタリストでもある我らがヒーローは、“シーガル”まで歌い終えると、腹の底から絞り出すように 「ロックンロール!!」と絶叫した。
へヴィなサウンドにのせて滾る想いをまくしたてる“Black Eye Blues”のあと、MCでは、来年ついにバンドが10周年を迎えると語った佐々木。「どれだけボロボロな物語でも、今日までロックンロールを転がしてきた」と、決して順風満帆ではなかったバンドのストーリーに想いを馳せ、11月にリリースされた新曲“花”へと繋いだ。それは「自伝」と称して、佐々木亮介の29年間を綴ったa flood of circle10年のアンセム。《届け 届いてくれ》という切実な叫びも、《命掛けで生きていくだけ》と受け入れる潔さも、かつてないほどストレートな言葉で綴られたナンバーが、これからバンドが進む未来を明るく照らしていく。
そんな解放的なムードのなか掻き鳴らしたラストナンバー“ベストライド”では、サビのフレーズをフロアに集まった全員で大合唱。フロアを照らす眩い光のなか、自らの信念を貫き、泥まみれでも歩みを止めずに鳴らし続けたa flood of circleの誇り高きロックンロールに、フロアからは惜しみない喝采が贈られた。(秦理絵)
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