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GALAXY STAGE16:20

その瞬間に全身全霊を懸けて。ブルエン、完全勝利!

サウンドチェックで披露した“ロストジンクス”から、まるで本番さながらの盛り上がりを見せたBLUE ENCOUNT。「このままいくと俺らが倒れそうになるから、やめとくわ」と、リハの終わりに辻村勇太(Ba.)が言ったとおり、一発目の“KICKASS”から、ペース配分など必要ないとでもいうような、ブルエンの全力のパフォーマンスがGALAXY STAGEを一斉に揺らした。田邊駿一(Vo. Gt.)が「かかってこいやー!」と叫びスタートした“THANKS”では、「来てくれて、ありがとうー!」と、熱くて、真っ直ぐなギターロックにのせて、田邊が真摯な言葉で感謝の気持ちを伝えた。

ひとたび演奏がやむと、お客さんからは「メガネー!」と、田邊に向けて親愛を込めて呼ぶ声が溢れた。彼らのライヴらしい光景だ。昨年はASTRO ARENAに出演し、「もっとでっかいステージに帰ってきたい」と話していたブルエン。今年、GALAXY STAGEに立てたという感慨をもって、「約束を果たせました!」と喜びを口にした。そして、来年1月に発売されるバラード曲“はじまり”を披露。どんなに辛くても夢をあきらめずに進む姿を描いた応援歌は、いまバンドが進んでいる道とも重なる。この歌の終わりに4人がウォーウォーと雄々しい声で歌うクライマックスは感動的だった。

MCでは「来てくれるひとりひとりがいるから、生き延びることができました」と、何度も何度も「ありがとう」を繰り返した田邊。「このままいくと、MCが今年いちばん長くなる(笑)」と言うほど伝えたい想いは多いが、それらを全て演奏へと叩きこむように、次の楽曲へ。フロア中に色とりどりのタオルが咲いた“LIVER”から、江口雄也(Gt.)、辻村、高村佳秀(Dr.)の3人が奏でるタイトなアンサンブルで攻めた“アンバランス”、さらに、疾走感溢れるアンセム“DAY☓DAY”へ続くと、まさに、その歌詞を借りるなら「全身全霊を懸けた」熱いパフォーマンスにGALAXY STAGEは沸騰しっぱなしだった。

最後のMC。お客さんに「手をあげてくれ」と促すと、「今年、その手で大事なものを掴めたやついるだろ。その手を離すなよ。今年何も掴めなかったやつは、来年掴もう!」、そう言って、田邊は出だしをギターで弾き語りし、“HANDS”を歌った。自分らしく生きること――簡単なようで難しい、そんな生き方もブルエンが後押ししてくれるなら信じられそうな気持ちになる。この時間、BLUE ENCOUNTからたくさんの「ありがとう」をもらったが、こちらこそ「ありがとう」と言いたい。素晴らしいステージだった。BLUE ENCOUNTは明日最終日の年明け一発目、25:00からEARTH STAGEにも出演!(秦理絵)

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BLUE ENCOUNT

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