2015年前半は、全国のホールに加えてフランス・イギリス・ドイツ・シンガポール・台湾・メキシコ・アメリカ・香港の8ヶ国をまわるワールドツアーを行ったSCANDAL。現在は年をまたいで神戸・名古屋・東京をまわるアリーナツアーの途中、神戸と名古屋は終了して残るは1月12・13日の日本武道館2デイズ、というタイミングで年明け3発目のGALAXY STAGEに登場。さらに、3月2日にニューアルバム『YELLOW』をリリースし、全国＆アジアライヴハウスツアーに出る。

HARUNA（Vocal&Guitar）の「みんなお酒飲んで楽しんでるー？」という第一声から、SEにあわせてハンドクラップが広がり、バンド側もオーディエンス側も肩慣らしするように、ミドルチューン“Stamp!”でスタート。続く“EVERYBODY SAY YEAH”でギアを入れ、《EVERYBODY SAY》《YEAH》のコール＆レスポンスで完全に火がつく。

「改めまして、あけましておめでとうございます！ SCANDALです！」「27時です。みんなちゃんと起きてますか？」「まだまだ騒げますか？」「女の子、まだまだいけますか？」「男、まだまだいけますか？」「2016年、最高の1年にしたいか？」と、たたみかけるようにHARUNAが問いかけるたびに、でっかい「YEAH」が返ってくる。
「こんなにいっぱい、後ろまで！ 見えてるよ、ありがとう！ 会いたかったよ！」という彼女の言葉につられてふり返って「うわ！」ってなった。確かに人、びっしり。

“瞬間センチメンタル”で軽快に駆け抜け、ハードエッジな“少女S”ではRINA（Drums&Vocal）→HARUNA→MAMI（Guitar&Vocal）→TOMOMI（Bass&Vocal）とソロを回して歓声を浴びる。「新曲やります！」と、サイケでグラムな音に乗せてエフェクトかかりまくった歌を響かせ（『YELLOW』に入る曲だそうです）、場の空気をいっぺん変えてから最後のMC。

「ありがとうございます。なんか私、序盤から飛ばしすぎたフシがあって、“瞬間センチメンタル”、声カスカスだった」とHARUNA。メンバーから「大丈夫、なんでもあり！」とフォローされつつ、ニューアルバムやそのツアーや年明けの武道館の告知をし、2016年は結成10周年であることを告げ、「1月1日に夏がやって来たぞ！」と、HARUNAとTOMOMIのツインヴォーカルを聴かせる“太陽スキャンダラス”で、再びトップギアに。
ラストは“Image”で、高揚感をまきちらすだけまきちらして終了。「あと少し！ 楽しんでね！」というHARUNAの去り際のひと言で思い出した。あと1アクトで終わりだ、GALAXY STAGE 。（兵庫慎司）

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