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COSMO STAGE16:00

透明感あふれる歌声が届けた「光」

千野隆尋(Vo.)、伊丸岡亮太(Gt.)、岡﨑広平(Gt.)、宇佐美友啓(Ba.)、高橋誠(Dr.)を温かく出迎えた観客の拍手。ステージ上でスタンバイを手早く終えたGOOD ON THE REELが、まず届けてくれたのは“ペトリコール”だった。演奏が始まり、ハンドマイクで歌い出した千野。その瑞々しい歌声にうっとりしながら身体を揺らした人々は、実に幸せそう。水面上を漂いながら空を見上げて過ごすかのような穏やかなムードのオープニングとなっていた。そして、2曲目“サーチライト”で、サウンドの表情は歯切れよく一転。フロアに向かって勢いよく放たれたビート。その響きに刺激されたフロア内は、どんどん熱気で満たされていった。

「すごい寒くなったね。とても冷え込んで、白い息も出るようになって。小さい頃、ゴジラの真似とかしたでしょ?(笑)。寒い中、辿り着いてくれて、ここにいてくれてありがとうございます。せっかく、こうやって時間を共有できるのですから、最後まで受け取って欲しいと思います」、じっくりと言葉を選びながら届けられた千野のMCを経て“つぼみ”。メロディが何とも言えず切ない。心から噛み締めながら瞳を潤ませている観客もいる。演奏が終わった時、大きな拍手がステージに向かって届けられた。

雄大に高鳴っていくバンドサウンドと透明感のある歌声の融合を堪能させられた“エターナル・サンシャイン”。そして、「今日はほんとにたくさん集まってくれてありがとうございました。『良いお年を』って言うけど。これは良い新年を迎えるための準備じゃないかと思います。今日がみんなの良い新年を迎えるための今年の締めくくりになればいいなと思います。とりあえず僕らから、良いお年を!」という言葉を添えて、ラストに届けられたのは“カルキニクハ”。何処か讃美歌のような趣を湛えながら迫ってきたメロディが印象的。爽やかな感動を呼びながらエンディングへと辿り着いていた。(田中大)

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GOOD ON THE REEL

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