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COSMO STAGE25:45

根こそぎ快楽の境地へ、躍進するファンク集団!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015では初登場にしてトリを飾ったスーパーファンキーな4人組BRADIO が、遂にこのCOUNTDOWN JAPANにも乗り込んできた。大きな手拍子に包まれて登場した大山聡一(G)、酒井亮輔(B)、田邊有希(Dr)が、それぞれ痛快なソロプレイを見せつけると、遅れてやって来た真行寺貴秋(Vo)は獅子舞をかぶってのステージイン。ブラックミュージックと日本の伝統芸能の、見事な和洋折衷ぶりだ(笑)。獅子舞を脱いだ真行寺は、サングラスにアフロヘア、真っ赤なスーツを着こなした「ザ・ファンキー」を地でいく男。「レディース&ジェントルマン! ボーイズ&ガールズ! アーユーレディー? ファンキーパーティーピーポー!」と、流れるように喋り出すと、2015年にリリースされ、BRADIO の代表曲の一つであるアニメ『デス・パレード』のOPテーマ“Flyers”を投下! さあ、ここからバカ騒ぎ上等の楽しすぎるパーティタイムのはじまりだ。

 
「パーティーピーポー、調子はどうだい? 俺のあとについて歌を歌えるか?」(真行寺)とフロアの様子を窺えば、もちろんイェーイ!と大きな歓声。“FUNKASISTA” 、そして“Super Wonderful”と、ファンク、R&B、ソウルといったルーツに根付く、洗練された演奏がフロアを揺らしていく。真行寺がソウルフルな歌声を聴かせながら、フロントマンとして発揮するリーダーシップも抜群だ。高速ハンドクラップも、左右に大きく腕を振る一体感も、真行寺の成すがまま。いわゆるロックのビートとは違うけれど、ロックフェスに親しんだお客さんをちゃんと楽しませてくれる。それがBRADIO流のファンクミュージックだ。

腰に手をあてて、もう片方の手で斜め上を指さすポーズもばっちり決めた真行寺は、「みんな最高のビッグスマイルしてる。今日この時間この場所を選んでくれてありがとう! 2016年は俺たちの時代だぜ」と叫び、ラストソング“スパイシーマドンナ”へ。5人のサンバガールが登場して、激しく腰をくねらせながら、両手をいっぱいに使った振り付けを見せると、集まったお客さんも見よう見まねで一緒に踊り出した。COSMO STAGEにあまりにも楽しげな光景が広がれば、最後の1曲だというのに、まだまだお客さんが集まってくる。次はもっと早くおいで。2016年、BRADIOが「フェスの人気者」の座を本気で狙ってくるから。(秦理絵)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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BRADIO

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