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COSMO STAGE21:15

COSMO STAGEを塗りつぶした「性急な多幸感」!

4月にはシングル『バイリンガール』、6月にはツアー、その最終日をもってギタリスト宮川怜也が脱退、代わって柳沢 進太郎(g)が加入。その新体制でROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015などのフェスやイベントに出演、9月には新たなシングル『カウンターアクション』をリリースして今年2回目のツアー、そして年明けの2月10日にメジャー2ndアルバム『Kameleon Lights』が控えている……ということは当然レコーディングしたわけで、本当にいろいろあった1年ながら、片時も立ち止まらず、走りながら栄養補給したり身体を冷やしたりするランナーのように2015年を駆け抜けてきたgo!go!vanillas、今年もあと3時間弱となったCOSMO STAGEに立つ。

まず牧 達弥(vo/g)、「COUNTDOWN JAPAN! これからめちゃくちゃご利益のあるおまじないぶっかけますので、大吉引きたい奴はみんなかかってこいー!」とシャウト、“マジック”でスタート。ロカビリー、トラッド、50’sのロックンロールなどなどの古きよきルーツミュージックを、たった今生まれたばかりの音楽みたいにキラキラしたものとして響かせる、そんなgo!go!vanillasを象徴するこの曲に続き、「はじけていこうぜC・D・J!」と長谷川プリティ敬祐(ba)が煽って始まった“バイリンガール”、そして次の“エマ”で、COSMO STAGEはダンス&ジャンプの渦と化す。

牧とプリティが入れ替わりにフロアにアジテートの言葉を投げかけ、ニューアルバムから新曲を披露。みんな初めて聴く曲なのに勝手に腕が挙がり、勝手にハンドクラップが起きる、でもそれもうなずける陽性のメロディを持ったアッパーチューン。
それが終わるや否や、今度はジェットセイヤ(dr)がマイクひっ掴んでフロアを煽り、“ホラーショー”へ。そういえばジェットセイヤ、さっきから隙あらばキック踏みながら立ち上がってるし、プリティも隙あらばマイク使って煽りを食らわしてくる。

ラストの“カウンターアクション”では、その牧・プリティ・セイヤのアジり倒しフォーメーションが全開に。煽られ放題煽られたオーディエンス、本当に楽しそうに歌い、踊り、跳ねていたら、後半で牧がみんなをしゃがませて「最高にバカなことしようぜ! みんなで跳べー!」と一斉にジャンプ。ジャンプ後、曲に戻っても最後まで続いた多幸感、ちょっとすごいものがあった。
あ、入ったばかりなせいか、3人に比べると一歩引いたパフォーマンスだった柳沢 進太郎だが(というか、プリティ&ジェットセイヤが異様にガンガン行く人たちであるせいとも言える)、“カウンターアクション”の間奏のたびに、すさまじいギターを聴かせてくれた。
ニューアルバム、楽しみ。(兵庫慎司)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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go!go!vanillas

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