
そんな蒼白く張りつめた空気感が、松本の独唱から流れ込んだ“L-R”で加速! 松本&大屋のWギターがエモーショナルな疾走感を描き出し、オーディエンスの熱気を刻一刻と高めていく。さらに、“林檎の理”の中原 健仁(Bass)&川口 大喜(Drums)による躍動感あふれるビートと澄んだアンサンブルが鳴り渡り、フロアに高らかなクラップが巻き起こっていく。やがて、楽曲のラストに圧巻のクライマックスを描き出す4人のサウンドが、驚愕必至のスケール感をもって広がり、観る者の身体と心を揺り動かしていく。真摯に研ぎ澄まされた言葉と旋律が、フェスの祝祭感と重なり合い響き合う。至上の音楽体験だ。

「好きだと思ってくれてる間、聴きたいなと思ってくれてる間だけでもいいから、迷わず僕らを選んでください! そう思ってもらえるように僕らは歌うし、そう思ってくれる気持ちが誇らしく思えるような僕らでいられるように、精一杯歌い続けていきます」――そんな揺るぎない決意表明に続けて、「またお会いしましょう! LAMP IN TERRENでした。バイバイ!」と突入した“ワンダーランド”で、目も眩むほどの激走感へとCOSMO STAGEを叩き込んでフィナーレ! さらなる進歩への覚悟を刻んだ、誠実で情熱的なステージだった。(高橋智樹)


この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!
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LAMP IN TERREN