昨年に引き続き、MOON STAGEに戻ってきてくれたOLDCODEX。入念なサウンドチェックを経て、いよいよ本番の時を迎えた。YORKE.(Painter)が上手側のキャンバスでペインティングを始めたのに続き、Ta_2(Vocal)とサポートプレイヤーたちがスタンバイ。スタートした1曲目は“Reminder”。吹き荒れる爆音、Ta_2のアグレッシヴな歌声を浴びながら腕を揺り動かす観客の気合がものすごい。その熱気をさらに加速させたのが“Feed A”。ビートに合わせて飛び跳ねる人々のエネルギーを受け、フロア全体がグラグラ揺れる。そしてさらに届けられた“Stained me”と“Bitter Aspiration”……強烈なサウンドが響き渡る中でYORKE.がペンキを塗りまくり、スプレーを吹き付けたキャンバスは、一層多彩な色合いを放ち、鮮烈なグラフィックを我々の網膜に突きつけ始めた。
興奮に次ぐ興奮が続いた後に迎えたインターバル。この頃にはステージ上のメンバーたちも観客も、すっかり汗だくとなっていた。「今年もCOUNTDOWN JAPANに呼んで頂きまして。たくさんのみんなと音で遊ぶことができます。私事ですが、最近、漫画を読むことが多くて。昨日、『ピアノの森』を読んで、号泣しました」、近況も語りつつ音楽に懸ける想いを語ったTa_2。「みんな辛いこともあると思うけど、楽しみに来たんだよね? 前代未聞の絵描きのいるバンド観にきたんですよね? 精一杯音と、絵と、感性で遊んでいきたいので、よろしくお願いします!」。そんな言葉を添えて、スタートした“Aching Horns”。狂おしいサウンドに刺激され、観客はますます拳を振り上げて歓声を上げる。そして、ラストに届けられたのは“Eyes in chase”。曲が幕切れた時、ステージの左右に置かれた2枚のキャンバスが眩しくきらめいた。最高! 聴覚と視覚の両面から、素晴らしいエネルギーを届けてくれたライヴだった。(田中大)




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