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ASTRO ARENA15:45

どこまで踊れるか、夜ダンとのダンス一本勝負

続々と入場する観客でASTRO ARENAをいっぱいにしたのは、現在、各地ライヴハウス、フェスやイベントを沸かせまくっている夜ダンこと、夜の本気ダンス。“ロシアのビッグマフ”をSEにまずステージに現われたのは、ドラマーの鈴鹿秋斗(Dr)。町田建人(Gt)、マイケル(Ba)、米田貴紀(Vo/Gt)が登場するなか、フロントのマイクを使って「夜の本気ダンスです。幕張! 踊る準備はできてますか」(鈴鹿)と声を張り上げ、前のめりで会場を盛り上げていく。その鈴鹿の爆裂パワーを活かしたスピーディでダンサブルなロックンロール“WHERE?”で、ライヴがスタートした。

ハンドクラップと♪Where isの大きなシンガロングが巻き起こる、“WHERE?”。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015に続いて、COUNTDOWN JAPAN 15/16初登場となった夜の本気ダンスだが、コール&レスポンスもジャンプのタイミングもすでに一体感抜群。その共犯関係をさらに高めるべく、“Japanese Style”はさらに攻撃的なビートとギターリフで観客にステップを踏ませ、声をあげさせる。

「今年はROCK IN JAPANやいろんなフェス出まして、最後にCOUNTDOWN JAPAN。すごい楽しいんですけど、このフェスに出られるRO69の若手オーディションがあって、僕ら3回くらい応募してるんですけど、ことごとく落とされてるんですよ!! もうクソみたいなフェスやなと思って――」(鈴鹿)
「そういうこと言うんじゃないよ」(米田)
なんていうやりとりがありつつ、「でもようやく出させてもらったら、めっちゃ楽しくて」と言いながら鈴鹿はCOUNTDOWN JAPAN 15/16オフィシャルグッズのタオルで汗をぬぐって、「これ、めっちゃ拭き心地ええな。洗濯してずっと使おう」と(ちゃっかり)フォローも忘れない。そして何年分かの思いをぶつけるようにして、“By My Side”、“B!tch”と歌って踊れるキラーチューンを連打。UKロックの匂いを感じさせる沸々とした怒りを燃やし尽くすようなエネルギーと、性急なパワー、ひねりのきいたポップ性とが混じり合い、渦となって攻めてくる。

続く“fuckin' so tired”では、「ロックミュージックで踊りますか」と米田がハンドマイクスタイルになって、先頭をきってダンスする戦闘態勢に。「自由に踊っていいから!」(米田)と叫びながら自らステップを踏んで歌い、ラストの“戦争”ではアグレッシヴなマイケルのベースが燃料を投下して、灼熱のダンスフロアへと変えていった。観客をその場でしゃがませて、「踊れ」の合図で一斉にジャンプさせたり、最初から最後までASTRO ARENAを揺らした夜の本気ダンス。終演後は、汗だくで「やばい、膝がカクカクする」と笑い合う観客の姿が続出。会心のステージだった。(吉羽 さおり)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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夜の本気ダンス

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