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MOON STAGE18:30

10年のキャリアで魅せる貫録のアクト

COUNTDOWN JAPAN 15/16、MOON STAGEトリ前のスロットには、声優・歌手として活躍する茅原実里が登場だ。昨年、デビュー10周年を迎えてベスト盤をリリース、2度目となる日本武道館単独公演も行った。そんな彼女が、キャリア初となるCOUNTDOWN JAPANのステージに立つ。まずはバンドが、続いて茅原実里が現れると、フロアから大歓声が沸き起こる。

1曲目は“恋”。恋に浮足立つ歌詞を包み込むようにポップに跳ねるこの曲は、今年の彼女の誕生日にリリースされた楽曲。その世界観を体現するようにキュートな歌声を披露した彼女だが、途中、モニターに躓きそうになる場面も。続いてイントロが鳴った瞬間に会場が沸いた“境界の彼方”を披露。その後のMCで「1曲目から転びそうになったわ、危なかったー!」と笑いを誘いながらも、「初参戦ということでとっても楽しみにしておりました!」と力強く宣言した。

3曲目の“PRECIOUS ONE”は、冬を舞台にしたミディアムバラード。この曲ではそれまでとは一変、切なげな表情、所作、声、すべてを使って魅せていく。歌手として、声優としての表現力の幅を見せつける名演だった。MCでは10周年イヤーを終えたことへの感慨も話しつつ、残り2曲ということを告げると観客からは残念がるような声が。それを受けて「盛り上がっていけますかー!」と何度も煽り「最後までよろしく! 行くよー!」と叫ぶと、ゴールドを基調にした上着とスカートを脱ぎ、ピンクのミニワンピースへ、なんとその場で衣装早替え! そのまま“Paradise Lost”へとなだれ込むと、曲中のコール&レスポンスや合唱もばっちり決まり、フロアのテンションがガンガン上がっていく。そして最後に披露されたのは“Freedom Dreamer”。イントロから♪ウォーオーの大合唱、サビでは一面ジャンプとコールを巻き起こし、初のCOUNTDOWN JAPANのステージを晴れやかに締めくくった。彼女のキャリアと、そこで得てきたものを見せつける、貫録のアクトだった。(塚原彩弓)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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茅原実里

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