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GALAXY STAGE19:35

銀河を歓喜の星で埋め尽くす名演

COUNTDOWN JAPAN 15/16、3日目のGALAXY STAGEのトリを務めるのはACIDMAN。GALAXY STAGEが一面ブルーのライトで染まるなか、“最後の国(introduction)”をSEに、大木伸夫(Vocal & Guitar)、佐藤雅俊(Bass)、浦山一悟(Drums)の3人が登場すると、場内は大きな歓声と拍手で包まれた。「こんばんは、ACIDMANです。この1分、1秒は戻ってこないから、最高の瞬間を作ろう」という大木の言葉でスタートしたのは、“Stay in my hand”。躍動的でパンキッシュなアンサンブルで、サトマは早速かぶっていたキャップを振り飛ばすアグレッシヴさでプレイし、観客のハンドクラップを高鳴らせている。勢いそのままに一悟の力強いビートから“FREE STAR”へと続き、体に訴える激しいサウンドと、カタルシスたっぷりの歌を響かせた。

「ここはGALAXY STAGE、GALAXYというのは銀河――僕が大好きな分野でございます」と続けて、無限にある星のひとつに生まれ、こうして命を謳歌できること、ともに出会っていることは奇跡だと語る。そんな言葉のあとの“ALMA”は、よりエモーショナルにドラマティックに響きわたって、最後の一音のあと、フロアは一瞬息をのんで大きな歓声で包まれた。
ここからは一気に「動」のACIDMANで攻めまくる。“ある証明”、そして“飛光”と、デカい塊と化した3人のアンサンブルが観客に挑み、それに応えるように高く飛び跳ねて、拳を突き上げてフロアの温度を上げていく。こうしたラウドチューンを中心に畳みかけていくセットリストは、フェスならではだ。バンドと観客のエネルギーがぶつかりあう生々しいせめぎ合いは、実にスリリング。そしてラストは“Your Song”。これがなければ終われないくらいのライヴアンセムで、爽快にシンガロングし、汗だくのガッツポーズで締め括った。

鳴りやまない歓声と拍手に迎えられて再び登場したACIDMAN。アンコールは、「最後はやっぱり、俺たちらしくバラードで締めてもいいですか」(大木)と“世界が終わる夜”を披露した。じっくりと語り掛けるような温かさで響く大木の歌、丁寧にドラマを描いていくような3人のアンサンブル、その力強さに観客は静かに呼吸を合わせる。3人が向かい合うようにして、ギターやベースをかき鳴らす、壮絶で感動的な美しさを持ったエンディングには本当に痺れた。命の息吹を讃えるかのような轟音、その迫力にGALAXY STAGEは拍手喝采を送った。(吉羽さおり)

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ACIDMAN

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