ステージに現れた江沼 郁弥(Vocal/Guitar)、新田 紀彰(Bass)、中村 一太(Drum)。1年の締めくくりをplentyと過ごすことを選んだ人々による歓迎の拍手が温かい。そして、1曲目に届けられたのは“スローモーションピクチャー”。穏やかにつま弾かれるギターの音色に、他の楽器パートも静かに合流。瑞々しいメロディが広がっていく。MOON STAGE全体をスクリーンとして、奥行き深い世界が映し出されたような感覚になる幻想的なオープニングだった。
ゲストプレイヤーの世武 裕子(Piano)による音色も煌めきつつ高鳴るアンサンブルが美しかった2曲目“プレイヤー”。あの深い味わいに満ちた演奏には息を呑む外なかった。観客は殆ど身動きをせずに聴き入っているが、実は胸を激しくドキドキさせている……という、このバンドでしばしば起こる独特な風景が広がった後、迎えたインターバル。「こんばんは。年末だ。今日は世武さんにも来てもらってます。一緒に年越ししましょう!」、江沼の挨拶の言葉を挟んで“さよならより、優しいことば”がスタートした。途中でステージの背景のスクリーンに時計が映し出され、沸き立った観客。やがてカウントダウンが始まり、ついに迎えた2016年。「HAPPY NEW YEAR!」という言葉と共に演奏が幕切れると、「狙い通りじゃん。我々は成功しました!」と江沼は心底嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
「みなさんに祝福をと思ってやります」という言葉を添えて、2016年の最初に届けられた のは“よろこびの吟”。真っ白な雪が降り注ぐ演出に彩られたステージから広がるサウンドは、まるで清らかな聖歌のよう。新年の幕開けにこの曲をこんなにも美しい風景と共に体感できるのは、本当に素晴らしい幸福だった。そして、ステージ上の4人が徐々に演奏の熱量を高める展開にワクワクさせられた“傾いた空”も素敵だった。あの場にいた全ての人にとって、早くも2016年の良い思い出となったに違いない。
ゲストプレイヤーの世武を送り出した後は、3ピースサウンドを力強く示す場面が続いた。疾走感たっぷりのサウンドに誘われ、観客が腕を振り上げたり、手拍子もしながら盛り上がった“枠”。歯切れよく躍動するビート、哀愁に満ちたメロディがドラマチックに響き渡った“最近どうなの?”。天高くどこまでも広がっていくかのような歌声を堪能させてくれた“待ち合わせの途中”……この3人が、かけがえのないサウンドを手にしていることを改めて確信させられる場面が続いた。そして、「楽しかったー! ほんとにありがとうございます。いい去年、いい新年が迎えられたような気がします。plentyでした!」、と江沼が挨拶をして“蒼き日々”。演奏をしている3人の楽しそうな雰囲気が伝わって来るのが、とても嬉しかった。plentyは、久々の全国ツアーを1月14日からスタートさせる。それへの期待も大いに高めてくれるラストの曲となっていた。(田中大)
ゲストプレイヤーの世武 裕子(Piano)による音色も煌めきつつ高鳴るアンサンブルが美しかった2曲目“プレイヤー”。あの深い味わいに満ちた演奏には息を呑む外なかった。観客は殆ど身動きをせずに聴き入っているが、実は胸を激しくドキドキさせている……という、このバンドでしばしば起こる独特な風景が広がった後、迎えたインターバル。「こんばんは。年末だ。今日は世武さんにも来てもらってます。一緒に年越ししましょう!」、江沼の挨拶の言葉を挟んで“さよならより、優しいことば”がスタートした。途中でステージの背景のスクリーンに時計が映し出され、沸き立った観客。やがてカウントダウンが始まり、ついに迎えた2016年。「HAPPY NEW YEAR!」という言葉と共に演奏が幕切れると、「狙い通りじゃん。我々は成功しました!」と江沼は心底嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
「みなさんに祝福をと思ってやります」という言葉を添えて、2016年の最初に届けられた のは“よろこびの吟”。真っ白な雪が降り注ぐ演出に彩られたステージから広がるサウンドは、まるで清らかな聖歌のよう。新年の幕開けにこの曲をこんなにも美しい風景と共に体感できるのは、本当に素晴らしい幸福だった。そして、ステージ上の4人が徐々に演奏の熱量を高める展開にワクワクさせられた“傾いた空”も素敵だった。あの場にいた全ての人にとって、早くも2016年の良い思い出となったに違いない。
ゲストプレイヤーの世武を送り出した後は、3ピースサウンドを力強く示す場面が続いた。疾走感たっぷりのサウンドに誘われ、観客が腕を振り上げたり、手拍子もしながら盛り上がった“枠”。歯切れよく躍動するビート、哀愁に満ちたメロディがドラマチックに響き渡った“最近どうなの?”。天高くどこまでも広がっていくかのような歌声を堪能させてくれた“待ち合わせの途中”……この3人が、かけがえのないサウンドを手にしていることを改めて確信させられる場面が続いた。そして、「楽しかったー! ほんとにありがとうございます。いい去年、いい新年が迎えられたような気がします。plentyでした!」、と江沼が挨拶をして“蒼き日々”。演奏をしている3人の楽しそうな雰囲気が伝わって来るのが、とても嬉しかった。plentyは、久々の全国ツアーを1月14日からスタートさせる。それへの期待も大いに高めてくれるラストの曲となっていた。(田中大)
この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!
RO69アーティストページへ
plenty