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ASTRO ARENA18:50

涙も汗も希望に変える鉄壁のメロディックパンク

次に登場するのは、COUNTDOWN JAPAN4年連続登場となるメロディックパンクの雄・locofrankだ! 大歓声の中、木下正行(Vo/Ba)、森勇介(Gt/Vo)、Tatsuya(Ds/Cho)の3人が登場。木下が「3つだけ約束してくれ」と話し始めたのは、ダイヴをしないでくれということ、どさくさに紛れて女の子を触る奴がいるけど、今だけ時間をくれということ(「損はさせへん!」とも)。そして「 3つ目、この場所を思いっきり楽しめー! Are you ready!?」という木下の叫びを合図に、さあ熱狂空間の幕開けだ!

まずは、“START”を投下! 旅立ちを祝福するこの歌はタイトル通りスタートにピッタリだ。早速、oiコールと大シンガロングが巻き起こり、キラキラとした笑顔がASTRO ARENAじゅうに広がっていく。ステージ中央に3人がキュッとまとまったフォーメーションは巨大な空間にまるでライヴハウスのような親密さを醸し出し、ステージとフロアの垣根なくひとつの共同体となった熱狂の渦を見たメンバーの顔も思わずほころぶ。続いて、「楽しんで帰れよ!」と“Mountain range”“Before It’s Too Late”“reason”とドラマティックなファストチューンで前半戦をブッ飛ばす。ロコだからこその鉄壁のバンドアンサンブルに快楽中枢は刺激されまくり! まるで湯気が出そうなほどの熱気だ。MCでは、22:30から柏ALIVEで行われるフリーライヴの告知があり、フロアからも歓喜の声があがった。

後半戦も全力疾走、熱気の中にもエモーショナルさが光っていた。12月にリリースされたニューアルバムの表題曲であり、音楽を始めたときの原風景を描いた “Returning”では、想いが込められた音粒ひとつひとつをひとりひとりが身体で受け止めていく。ラスト“survive”では、葛藤を赤裸々に描き、DIY精神で活動を続けてきた彼らだからこその凄みが漂っていた。額に汗を光らせながら、血管を浮かび上がらせて魂を絞り出すように歌う木下に、髪を振り乱しながら一心不乱に音を叩き出す森とTatsuyaに、オーディエンスは拍手で最大限の賛辞を送り、この日のライヴは万感のフィナーレを迎えたのであった。(岡崎咲子)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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locofrank

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