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EARTH STAGE17:55

サンボ、幸せまっしぐら!

結成15周年イヤーの2015年は、5月のニューアルバム『サンボマスターとキミ』以降、夏フェスや対バンイベントなども挟みつつ、みっちりそのリリースツアー、それを11月28日・29日のZepp DiverCity2デイズで締め括ったと思ったら、ブラジルへ飛んでサンパウロのイベントに出演(12月20日)、日本に帰ってきて28日に大阪RADIO CRAZY、そして本日31日はここ幕張メッセのEARTH STAGEに立つサンボマスター。
いつものSE(ゴダイゴ“Monkey Magic”の前に付いてるやつ)が始まった、と思ったら、曲に入るタイミングでいきなりベートーヴェン“第九”に切り替わり、山口隆(唄とギター)、近藤洋一(ベースとコーラス)、木内泰史(ドラムスとコーラス)の3人が指揮者姿で登場、ギターやベースを持つ前からオーディエンスを煽りまくる(指揮棒で)、という、大晦日らしい演出が。
山口、「無敵のライヴやりませんかみなさんで! 無敵、無敵、無敵、無敵!」としつこくコールし、「俺たちにはベートーヴェンがついてんだよ! 2015年、無敵のライヴやれますか!?」と、“ミラクルをキミとおこしたいんです”でスタート。

オーディエンス、サンボに負けない勢いで跳び、歌い、叫ぶ。そして「おい木内、この人たち、最強のライヴ、できるってさ!」(山口)「かかってこいやあ!」(木内)と“世界をかえさせておくれよ”が始まるや、怒号のような大合唱が巻き起こる。間奏で「おい誰だ! 10-FEETに体力残してる奴は誰だこの野郎! おまえより俺の方が10-FEET好きだからなこの野郎!」という山口の雄叫びにみんな大笑い、さらに歌声がでかくなる。

「あんたがた、このあと予定あるでしょうけど、俺はこの時間がすべてなんです!」「俺こんなEARTH STAGE埋まってるの初めて見た!」「俺はおめえたちにI LOVE YOUって言いたいんだ!」「山口気持ち悪い、ってわかってるわかってる!」などなど、ワンマンの時の倍のスピードでまくしたてて(たぶん時間が限られてるから)笑いと拍手と賛同の歓声を何度も浴びた山口、「今年いちばん幸せになれえ! しーあわせ! しーあわせ!」と、“愛してる愛して欲しい”へ。
その「しーあわせ! しーあわせ!」コールは次の“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”でも続く。かつ山口、AメロとBメロで歌いながら「みんな準備はいいか?」「いくぜいくぜ!」「さぼってんじゃねえぞ!」と何度も煽ってからサビに突入するもんだから、サビのたびにオーディエンス大爆発状態に。“できっこないを やらなくちゃ”でも、床がグラグラ揺れるほどみんなジャンプしながら「しーあわせ!」コール。

山口、ギターを爪弾きながら、オーディエンスがロックンロールを好きでいることに感謝の言葉を捧げ、“可能性”を歌い始める。『サンボマスターとキミ』の曲なので、オーディエンス的には慣れ親しんできた時間が短い曲のはずなのに、《ダメじゃないよ僕たち 終わらせんな 可能性》と歌う山口にあわせてフロアいっぱいに右腕や左腕が挙がる。
ラストの“ロックンロール イズ ノットデッド”では、山口がマイクから離れている間も、オーディエンスの「しーあわせ! しーあわせ!」コールが響き続けた。サンボのライヴ、数えきれないほど観てきたけど、その中でも屈指の濃密な時間だった。(兵庫慎司)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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サンボマスター

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